屋久島パーソナルエコツアー

縄文杉ひとりじめキャンプツアーレポート

青木高志

縄文杉ひとりじめキャンプツアーにご参加していただいた、Aご夫妻とKご家族です。

トロッコ道を約3キロ歩きます。

通常日帰りで行く縄文杉までの道のりは、
往復22キロ、所要時間約10時間を歩く
トレッキングコースになります。

しかし、
1泊2日のキャンプツアーにすることで、
かなり時間的にも余裕ができますので、
途中にあるきれいな沢で休憩をとったりしながら、
ゆっくり歩いて行くのが、
縄文杉キャンプツアーの特徴です。

AM7時過ぎに出発

荒川登山口で朝食のお弁当を食べて、
トイレ、準備体操などを済ませてから
AM7時過ぎに出発します。

荒川登山口の標高が約600mで、
トロッコ道の終点の標高が約900mになります。
約3キロのトロッコ道を歩きます。

途中の沢で休憩したり、植物などをじっくり観察したり、
写真を撮ったりできるのが
縄文杉ひとりじめキャンプツアーの大きなメリットになります。

縄文杉キャンプツアーで必要な持ち物

縄文杉キャンプに行くときに必要な持ち物です。

縄文杉キャンプツアーで必要な持ち物

  • ザック (40L)
  • シュラフ
  • マット
  • レインウエア
  • ヘッドライト
  • 着替え
  • 行動食・お菓子
  • お弁当
  • 携帯トイレ

これらすべてを担ぐと、
だいたい7キロぐらいの重さになります。

腰と肩のベルトがしっかりしているザックがおすすめですね。

縄文杉キャンプ登山で必要な装備

また、屋久島パーソナルエコツアーでは登山用品のレンタルができます。
「登山用品を揃えるとかなりお金がかかるよね~」
という方はレンタルがおすすめです。

登山用品レンタルの詳細

ガイドが屋久島の歴史や生態などを解説してくれる。

屋久杉の切り株ですね!
岩にへばりついた感じがすごいですよね~

このように岩にへばりついた感じで生育しているため、
栄養素が乏しく、非常に生育が遅く、
年輪が細かいのが屋久杉の特徴なんです。

小杉谷の歴史

小杉谷
かつてここには屋久杉を伐採するためにできた集落がありました。
大正時代から昭和43年まで屋久杉を伐採していた場所です。
全盛期には540人の方たちがここで生活をしていました。
小中学校の跡地を見ながら当時を偲びます。

樹齢千年以上の屋久杉の切り株です。
昭和35年ぐらいからチェーンソーが導入され、
このぐらいの屋久杉がどんどん伐採されました。
その影響で森全体が丸裸にされ、
皆伐状態になった小杉谷。
そして、
50年の時が過ぎ、
コケに覆われた森のトロッコ道を歩いていきます。

トロッコ道の途中にあるバイオトイレ

小杉谷から約30分歩いたところにバイオトイレが3か所あります。
ここがトロッコ道の半分ぐらいで約4キロ歩いたところです。
用を足した後は、
おがくずを回すボタンがあるので、必ず押してください!
3か月に一度中身を取り換えるようです。

トロッコ道を約8キロ歩きます

トロッコ道を約8キロ歩きます。
スタート地点の荒川登山口で標高が約600m、
トロッコ道の終点で標高が約900mになります。

さあ~ 頑張って歩きましょう!
線路の真ん中に板がひかれていて歩きやすくなりました!

トロッコ道沿いに咲いている貴重な植物

トロッコ道のわきに咲いていたツクシショウジョウバカマです。
近づいてよーく見ると、
ダブルに咲いていて綺麗でした。

トロッコ道が終わり、大株歩道を歩きます

約8キロのトロッコ道が終わり、
残り約3キロが山道になります。

根っこがこのように露出した登山道になりますので、
特に下りの時は根っこを注意して歩いてください。

トレッキング用の杖があると下りの時だいぶ違います!

ハート型のウイルソン株

大株歩道を歩き始めて約30分ぐらいのところに、
ウイルソン株があります。
この切り株、
みんなをハートで包んでくれるんですよ!笑
みんないい笑顔ですね!

ウイルソン株の中には、木魂神社が祭られています。
以前は入り口に鳥居がありまして、
すごく神聖な空間だったのですが、
このハートが一躍有名になった切り株ですね。

ハートだけじゃなく、
木魂神社に手を合わせて安全祈願をしましょう。

登山道の様子

昼が過ぎると日帰りで縄文杉に行ってきた人たちが下山してくるので、
お昼のお弁当をゆっくり食べての出発です。
14時を過ぎるとほとんど人がいなくなり、
静かな森を堪能しながらゆっくり登っていきます。

大王杉に到着!

14時30分頃、
推定樹齢約3千年の大王杉に到着。
大きいですよね!
ここから約1時間ほどで縄文杉に到着します。
(途中でもう一回休みます笑)

足元注意!

足元!根っこ注意です!!下りは特に注意が必要です。

屋久杉の巨木が林立する森の中。
コマドリやヤマガラ、ミソサザエがよく鳴いています。
沢の音を聞きながら、自然音が心地いですね。

縄文杉到着!

15時30分ごろ、
縄文杉に無事到着です!
誰もいない縄文杉をゆっくり堪能してください。

2017年に新しく出来上がった縄文杉の右側デッキから。
この角度からの縄文杉は、また太さがよくわかりますね!

この新しくできた縄文杉デッキについて
詳しくはこちら
展望台デッキだから

16時30分 高塚小屋到着

16時30分ごろ 高塚小屋に到着。
17人ぐらいが泊れる避難小屋で、
常時管理人がいるわけではありません。

電気、水道ありません。
トイレはこの小屋の裏にあります。

水場もないので、
縄文杉の下に水場がありますので、
そこまで水を汲みにいかなければならないです。

17人しか泊まれない小屋ですので、
満員で泊まれないこともよくあります。

1泊2日での縄文杉キャンプの場合は必ずテントを持参していきます。

ガイドが作る野外料理が美味しいです!

月が上がってきた!今日は雨は降らないかな。
月が明るいですね~
さあ~これから夕食の準備!
屋久島パーソナルエコツアーガイドがおいしい夕飯を作りますよ!
お米は山の水で炊きます!

屋久島特産のサバ節。
サラダで食べてもおいしいし、
鍋に入れても出汁がでてめちゃウマです。

野菜をたっぷり入れた鍋です。中身は内緒です。
めちゃウマでしたね笑
温まるとほっとします。
「それではみなさん、よく頑張りました! カンパーイ!」
至福のひと時です。

その後、20時過ぎには就寝。
お休みなさーい!
ZZZZ

朝日を浴びる神々しい縄文杉

神聖な空気の中、
見事に晴れ渡り,朝日を浴びる縄文杉。
おもわず合掌。

今日も一日、いい日でありますように。

縄文杉の朝の気温

早朝は夏でも冷えますので、
長袖、フリースは持っていきましょう。

縄文杉は標高1300m付近に生息してますので、
人里とは8度ぐらい気温差があります。

朝の縄文杉をじっくり堪能したあと、
デッキの上で準備体操をして下山開始。

朝の森の冷たい新鮮な空気をゆっくり深呼吸!
おいしいですね~

別の登山コースで下山します。

また、根っこ注意です!
必ず登山用の杖を突いて、バランスよく歩きましょう!

同じ来た道を下りますが、
途中から分かれる自然観察路を通っての下山になります。

森の中で奏でるフルートが最高でした!

名も無き屋久杉の巨木の下でしばしの休憩タイム。
Kさんが持ってきたフルートで
「森の中コンサート」になりました!

フルートの音色が静寂した森の中に響き渡り、
小鳥たちもすごく反応して、気持ちよかったです。

贅沢な時間を体験できました。
Kさん、ありがとうございました!

名も無き屋久杉の巨木

自然観察登山道にある名も無き屋久杉の巨木。
この屋久杉は目の前まで行けて触ることもできるので、
大迫力ですね!

結構ワイルドな登山道をゆっくり歩いていきます。

エメラルドグリーンの沢で贅沢な昼食タイム!

トロッコ道の途中にある沢でお昼ご飯。
ガイドがサバ節うどんを作ります。
この沢で1時間ぐらいゆっくり休憩。
お昼寝タイムが贅沢ですよね~
命の洗濯タイム。

沢での休憩、気持ち良かったですね~  さあ~あと残り4キロです。
荒川登山口発のバスの始発が15時になりますので、
それに合わせて植物など観察しながらゆっくり歩いていきます。

14時30分 荒川登山口に無事下山しました!

14時30分 荒川登山口に無事到着!
お疲れ様でした~!
天候にも恵まれ、
大満喫な縄文杉トレッキングキャンプツアーになりましたね!

Aさん、Kさん、ありがとうございました。

縄文杉ひとりじめキャンプツアーの詳細

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ABOUT ME
青木高志
青木高志
屋久島ガイド/焚き火料理人
1993年から屋久島に移住。 屋久島ガイド歴25年。 屋久島パーソナルエコツアー代表 屋久島公認ガイド

大好きなこと。 ①音楽が大好きでバンドでギターを弾くのが楽しみ。 ②焚き火が大好きでダッチオーブンでサーモンやトビウオの燻製料理が得意。 ③旅が大好き ④キャンプが大好きで、縄文杉キャンプツアーをしている。 ⑤自給自足的な暮らしがしたい。 ⑥写真を撮るのが大好きです。

屋久島に関するお役立ち情報をブログやSNSで発信しています。
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