屋久島を知り尽くした現地ガイドブログ

大雨洪水警報になると、こんな感じの大川の滝

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屋久島にはたくさんの滝がありますが、屋久島の中でも一番落差があり(88m)日本の滝百選にも選ばれているのがこの大川の滝です。
雨が少ない時期はこの滝の右側がの滝がなくなるときもありますが、通常はだいたいこれぐらい水量がある滝です。
この大川の滝の岩はフォルンヘルスと言われている変成岩で、花崗岩マグマが海底プレートを押し上げて隆起したときにできた非常に硬い岩です。 もし花崗岩だったらもっと岩が削れているはずなんですが、ものすごく硬い岩なのでこの水量でもほとんど岩が後退せずに残っています。

 

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大雨注意報ぐらいになりますと、こんなぐらいの水量になります。近くまで行くと水しぶきがすごく息ができないぐらいになりますね(笑

 

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大雨洪水警報になるとこんな感じの大川の滝です。(笑
手前の道まで川になってしまい、これ以上先にはいくことができません。
水の怖さを感じます。
ただこんなに雨が降っても、急峻な山の島なために床上浸水とかにはほとんどなりません。
屋久島の山に降った雨が一気に海に流れこむためです。
大雨洪水警報になりますと、屋久島のあちらこちらに名も無き滝が発生し、海に流れていきます。
森全体が浄化されるので、たまには森にとっても必要なことなのかもしれませんね。

 

 

 

本土にある杉と屋久杉の違いとは?

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屋久島の中にある杉のことを屋久杉と呼んでいいんですが、屋久島では特に樹齢が千年を超す杉のことを、「屋久杉」といいます。
千年以下の杉のことを「小杉」、人が植えた杉を「地杉」といいます。 この写真の杉は、白谷雲水峡の山小屋の近くにある屋久杉で、
「七本杉」といいます。
推定樹齢はおよそ2千年の杉です。 胸高周囲が8.3mある堂々とした屋久杉です。 上部の枝が一度折れて、そこからまた枝分かれした杉です。 ほかの杉が枝の上で発芽して着生しているのかな~と思っていましたが、この七本杉の上部の7本の枝葉のDNA鑑定をしたところ、全部一緒のDNAだったので、一本の木というのが現在確認されている屋久杉です。  胸高周囲というのは、斜面に立っている杉の場合、必ず山側から垂直に1.3mのところで平均して測っていまして、だいたい人間の胸ぐらいの位置なので、胸高周囲という言う方をします。

それでは、屋久杉と本土にある杉とでは、いったい何が違うんでしょうか?
実は、同じ杉科、杉属という同じ種類の木なんです。
ただ、屋久杉と本土にある杉との徹底的に違う点は、屋久杉に含まれている樹脂分が普通の杉と比べて6倍以上含まれているということなのです。 屋久島の山間部では、年間雨量が8000ミリ以上という桁違いな雨が降りますが、その多量な雨が降る環境で杉自体が腐らないように、自らを守るために、その雨の多い環境に自ら適応するために、樹脂が非常に多い杉になっているのです。
そして樹脂が多く腐りづらい杉なので、屋久杉というのは長生きなんですね。

通常、杉科の仲間というと500年ぐらいが寿命と言われていますが、屋久島の環境で育つと2000年とか、たまに3000年なんていう桁違いに長生きな屋久杉もあります。

太古の昔から存在している屋久杉の原始林。
いつまでも存続していてほしいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋久島の照葉樹林へ

カテゴリー別 屋久島の海公開日時

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屋久島の西側にある通称、西部林道という世界自然遺産地域の照葉樹林へ行ってきました。
屋久島が世界自然遺産になった一番大きな理由は、海岸線沿いからそびえたつ急峻な山に亜熱帯の植生から亜寒帯の植生までが垂直分布していること。 沖縄から北海道までの植生をぎゅうぎゅうっと凝縮したような島になっているのが屋久島の最大の特長なんですね。
「屋久島」というと、縄文杉とか苔の森とか、もののけの森とか、屋久杉・・・・といったイメージですが、「ここもまた屋久島なのか!」とみなさん言われる森がこの西部林道の森なのです。 また、ヤクザルやヤクシカさんともたくさん出会える森でもあります。

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アコウの巨木。 クワ科

アコウの種子は鳥類によって散布されるが、その種子がアカギやヤシなどの樹木の上に運ばれ発芽して着生し、成長すると気根で親樹を覆い尽くし、枯らしてしまうこともある。そのため絞め殺しの木とも呼ばれる。これは樹高の高い熱帯雨林などで素早く光の当たる環境(樹冠)を獲得するための特性である。琉球諸島では、他の植物が生育しにくい石灰岩地の岩場や露頭に、気根を利用して着生し生育している。

このアコウの上に大きな葉が着生しているのが、オオタニワタリです。

葉がお猪口型になるのは、落ち葉をここに集めて、自分が成長するための肥料とするための適応と考えられる。ここに溜まった落ち葉はやがて腐葉土になり、葉の間から出る根によって保持され、株の成長とともに株の下部に発達する根塊の一部となる。このように、大量の根が樹上に大きなクッション状の構造を作るため、ここに根を下ろして生育する植物も出現する。沖縄ではオオタニワタリやシマオオタニワタリの大株には、必ずと言ってよいほどその下の根の部分から着生性のシダ植物であるシマシシランが多数の葉を垂らしているのを見かける。同様な着生シダのひとつコブランもこのようなところに生育する。また、ここにもぐりこむ昆虫もおり、東南アジアにはこの仲間の根塊にのみ穿孔生活をするクロツヤムシの存在がよく知られている。このように、タニワタリ類の根塊は一つのまとまった生物群集を支えることとなる

このアコウの巨木にはサクラランも多く着生していますので、これから初夏にかけて咲くのが楽しみですね!

 

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ガジュマル クワ科

樹高は20m。実は鳥やコウモリなどの餌となり、糞に混ざった未消化の種子は土台となる低木や岩塊などの上で発芽する。幹は多数分岐して繁茂し、囲から褐色の気根を地面に向けて垂らす。垂れ下がった気根は、徐々に土台や自分の幹に複雑にからみつき派手な姿になっていく。ガジュマルの名の由来は、こうした幹や気根の様子である「絡まる」姿が訛ったという説がある。気根は当初はごく細いが、太くなれば幹のように樹皮が発達する。地面に達すれば幹と区別が付かない。また、成長した気根は地面のアスファルトやコンクリートなどを突き破る威力がある。こうした過程で、土台となる木は枯れていくことから別名「絞め殺しの木」とも呼ばれる。観賞用に、中の枯れた木を取り除いて空洞状にした木も存在する。枝には輪状の節があり、葉は楕円形または卵形、革質でやや厚く、毛はない。イチジクのような花序は枝先につき、小さい。
ガジュマルの名は、沖縄の地方名だが、由来は不明。前述の「絡まる」の他、一部には『風を守る』⇒『かぜまもる』⇒『ガジュマル』となったという説がある。

このガジュマルの巨木は去年の台風の影響で左が上部がかなり折れてしまいましたね~
今は大きな明かりが森に生まれ、シダやクワズイモなどのパイオニアの植物が芽生えはじめています。
自然の循環ですね。

(ウィキペディア)参考

 

 

 

 

 

 

屋久島は花崗岩の巨石の島

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通称、豆腐岩と名付けられている花崗岩の巨石です。正式名は高盤岳(1711m)の頂上です。
屋久島は今からおよそ1400万年前に花崗岩マグマが海底プレートを押し上げて隆起した島で、屋久島の山間部はすべて花崗岩の巨石の島でできています。

6600万~6300万年前の九州南東部は、アジア大陸の沿岸の海底でした。
大陸から流れ込んできた土砂は、現在の種子島・屋久島・喜界島付近に堆積して
熊毛層群と呼ばれる堆積層を形成しました。
熊毛層群は、現在では屋久島の北西部を除く海岸部でよく見ることができます。
(黒っぽい岩)
そして、約1400万年前に花崗岩が隆起し熊毛層群を押し上げ、現在の屋久島が形成されたとされています。

驚くべくことに、その花崗岩マグマは今現在も隆起中とのこと。。。
1000年に約1mぐらい隆起しているといわれています。ただ、その花崗岩は浸食も激しく、1000でおよそ80cmぐらいは崩れて浸食しているとのこと(笑 それでも差引1000年で20cmぐらいは隆起していますので、結果的に1936mの宮之浦岳をはじめ、永田岳(1886m)翁岳(1868m)と九州の山の上位7位まで屋久島で占めているという、まさに洋上のアルプスの島になったわけです。
実際に宮之浦岳は1935mだったのが10年前に1936mに変更になったこともありましたから。。(笑

屋久島の頂上付近に行くと、こうした花崗岩が露出した山々がたくさんあります。
遠くから見るとよく落ちないなーなんて感心する岩も多く見られますね
また、屋久島花崗岩は粒子が荒く、またこの多量な雨によって浸食も激しいため、特に下りは滑りやすくなっていますので、ストックなどを使って注意して下山しましょう!

岩のやすりみたいなところを歩きますので登山靴のソウルの消耗は激しいですね、
私たち屋久島ガイドだと、だいたい2年に一足ぐらいは登山靴も買い換えますから(笑

屋久島の花崗岩をよく見ると、大きな長方形の白い塊がたくさんあるのに気づきます。
それは正長石という花崗岩マグマが地下でものすごい時間がかかって冷えてできた結晶です。
日本国内にも花崗岩の山は結構ありますが、必ずその正長石が含まれています。 たいてい1.何ミリとか0.何ミリかの世界です。屋久島の正長石は多きもので15cmぐらいありますので、「屋久島花崗岩」と言われているぐらい特長的なものです。

はるか1400万年前に隆起した花崗岩の巨石の島、屋久島です。