屋久島を知り尽くした現地ガイドブログ

ウィルソン株って…?

ウィルソン株 中

こんにちは!屋久島パーソナルエコツアーの青山です。

この写真がなんの写真か、一目見たら分かる方も多いのではないでしょうか?
これは、縄文杉に行く途中にある「ウィルソン株」という切株の中から空をとった写真です。
ある場所から空の写真を撮るとこのように、切株の穴がハート型に見えるということで、縄文杉ルートでも人気スポットになっています!
本当に見事なハート型に見えるのがすごいですよね~。

 

ウィルソン株 (3)

 

こちらの写真は、ウィルソン株の外観です。
ウィルソン株は、切株の周囲が13.8m、切られた時の推定樹齢が約3000年といわれています。
内部は畳10畳分ほどの広さがあり、かなり大きな切株です。

この「ウィルソン株」という名前ですが、アメリカの植物学者であるウィルソン博士が大正3年に屋久島へ来島し、
日本の針葉樹の森を初めて世界に紹介した方で、屋久島へ来島した記念でウイルソン株と名付けられました。
(ウイルソンさんはラン科の植物ハンターだったとも言われていまして、屋久島のめずらしいラン科の植物をアメリカへ持ち帰った可能性は大です。)

それまでは、この切株は島の人達から単に「大株(おおかぶ)」と呼ばれていました。
なので、今でもトロッコ道からウィルソン株に至るまでの道を「大株歩道」と呼んでいます。

ウィルソン株の中には、屋久島の神様である「彦火火出見命(ヒコホホデミノミコト)」と「久久能智命(ククノチノミコト)」
をまつった木魂神社があり、いつもツアーの際はここで安全祈願をして行きます。

個人的に、ウィルソン株の中は本当に神社のような神聖な雰囲気があって、お参りをすると身が引き締まる感じがします…。
ウイルソン株の入り口に鳥居があった昔の写真もありますね

ウィルソン株 (2)

また、ウィルソン株は天正14年(1586年)に豊臣秀吉が島津氏に命じて、方広寺大仏殿の用材として、
伐採させた切株の一つともいわれていたんですが…。
お寺に使うような大きな用材を深い森の奥から下界に運ぶことが当時可能だったのか?という疑問が残ります。

さらに、このウィルソン株が切られた後に育っている杉が樹齢300~350年ぐらいで、
秀吉の時代から100年ほどずれていることなどから、
現在では、ウィルソン株は江戸時代になってから伐採されたという説が有力なようです。

ただ、どちらにしろこのウィルソン株がかなりの巨木であったことは間違いないです!
切られる前のウィルソン株を見てみたかったですね~。

ちなみに、屋久杉自然館の中にはこのウィルソン株の切られる前の再現映像コーナーがあるので、
興味がある方はぜひ一度行ってみて下さい!

 

 

 

 

 

やっと潤ったね、苔の森

カテゴリー別 屋久島の森公開日時

kokesinobu

屋久島では7月から約1か月ほど晴天が続き、人里では毎日、節水を呼び掛ける放送がありました。
屋久島に19年住んでいますが、この年間雨量が8000mを超える屋久島で節水の放送を聞くのは初めてでした。
森の中も苔がパサパサになってしまって、木の上で生きている着生植物もかなり厳しい生活です。
葉っぱが下に向いたままの植物やナナカマドなど、すでに枯れてしまっている着生植物も見られました。
このまま10日間も晴天が続くと、苔の水分で生きている着生植物はかなり枯れてしまうだろうなと思われていましたが、
5日前からやっと雨が降り出し昨日まで4日間雨が降り続け、やっと屋久島らしい苔が潤った森になりました。
いや~今回の日照り続きで、水の大切さやありがたさをつくづく感じました~
今日は苔の森に雫が染み渡り、雫がキラキラ光り輝いていました。

sizuku

命の光

森に差し込む 命の光  苔むす森に雫が光る。
森の精霊が踊りだす。
本当にありがとう 命の水
本当にありがとう 命の光
本当にありがとう 自然の恵み
本当にありがとう 自然のしくみ

森に流れる 川のせせらぎ 耳を澄まして目を閉じてみる
森のささやき聞いてみる
本当にありがとう あなたに逢えて
本当にありがとう ここで暮らせて
本当にありがとう 家族がいて
本当にありがとう この命

最近作った詩です。
カリンバという楽器歌います。
森の中でのカリンバはよく響き、気持ちいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白谷雲水峡ツアーに行ってきました!~花崗岩について~

カテゴリー別 白谷雲水峡公開日時

 

こんにちは!屋久島パーソナルエコツアー研修生の青山と申します。
今年の4月からパーソナルでお世話になってます。
みなさんどうぞよろしくお願い致します!

最近,白谷雲水峡ツアーに行ってきました~。
これはその時のツアーの写真です。

DSC03949

写真で歩いているのは大岩の上なんですが、白谷雲水峡にはこんな場所もあるんですね~。
ちなみにこの大岩は「花崗岩」で出来ています。

屋久島は今からおよそ1400万年前に花崗岩が海底プレート(フィリピン海プレート)を押し上げて隆起した島で、この花崗岩で作られた巨石の島なんです…!
ちなみに、驚くことに今も屋久島は隆起中で、大体1000年で1mぐらいのスピードで隆起しているそうです。
ただ、屋久島は雨や風が激しいので、1000年で80センチ以上は崩れ去っているといわれているので、実際のところは1000年で12、13センチほどのスピードで隆起していると考えられます。

いまも隆起している島という所がすごく面白いですよね~。もしかしたら、いつの日か屋久島に日本一の山が出来る日がくるかも…(笑
単純に計算すると1000万年後に屋久島の標高は約3300mになると考えられるので、もう少しで富士山に追い付ける!といった感じです(笑
この花崗岩の大岩はすごく迫力がある場所なんですが、他にもこんな面白い屋久島らしい光景が見ることが出来ます。

DSC03951

岩の上に植物がへばりついてます(笑
屋久島は下がすぐ花崗岩の岩になっていて、雨によって土壌も流されてしまうので、植物は岩に根っこをへばりつかせるようにして生きています。
実は…植物と岩の間に生えている「苔」がすご~く重要な役割を果たしています。苔がスポンジのように水を貯めてくれているので、植物はその水を利用して根っこを伸ばすことが出来てるんです…!

DSC03952

これなんかも岩にへばりついている様子がよく分かりますよね~。
屋久島は花崗岩の巨石の島なんで、島全体がこのような苔と根っこがへばりついた森になってます。
こんな厳しい環境でも育っている植物って本当にすごいですよね!
植物の生命力には心から驚かされます…。
ちなみに、花崗岩の上はすべるとすごく危ないので、歩く際には十分足元に注意して下さいね!

 

 

屋久島の固有植物、ヤクシマリンドウが咲いてます!

カテゴリー別 屋久島の花, 屋久島大縦走, 植物公開日時

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2013年8月6,7,8日、2泊3日で宮之浦岳を越えて歩く、屋久島大縦走キャンプツアーを催行しました。
パーソナルエコツアーのガイド佐々木さんが60代のご夫婦2人をご案内しました。
今年は7月5日から梅雨が明け、
その後約1か月以上雨が降らない日が続いてましたが、
8月5、6日はゴロゴロと雷がなり、久々の大雨。
森にとっては本当に恵みの雨でした。
ただ、エコツアーとしては安全第一なので、
6日の日は石塚小屋に泊まり、7日に宮之浦岳頂上へチャレンジすることになりました。

2日目、8月7日は朝から快晴になりました!!
順調に花の江河を越え、投げ石平を越え、
栗生岳を越えたあたりの右側にある大岩の上に、咲いてました!!
見事に咲いていました、屋久島固有植物のヤクシマリンドウです!
ガイド佐々木さんが激写してくれました。
この写真のように、
標高1700mを越えた岩の上のかなり過酷な場所で生育しています。

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ヤクシマリンドウ(りんどう科) 花期8月
屋久島の固有種。また絶滅危惧種でもある。 雲や霧などで覆われ日が当たらない場合はしょぼんとしぼんでいます。
この日は朝から快晴でしたので、見事に咲いていましたね! この高貴な蒼色が心に沁みます。

屋久島の固有植物は、地球が氷河期になると(過去に4回ほどあったとされる)今現在の海面よりも100m以上は海面が下がっていたので、
屋久島は日本列島とつながっていた時代があります。その時に、北方の植物が屋久島や種子島の方まで南下してきます。
やがて、地球が温暖化となり海面がじわじわと上がってきて、種子島にいた北方の植物は海に沈んで死んでしまいますが、
屋久島の場合、1800mを超える洋上アルプスの島なので、
海面が上昇しても屋久島にたどり着いた北方の植物は屋久島の山間部へ逃げることができ、氷河期があるたんびに屋久島の山間部へ逃れることができる環境にあった。。。その後2万年以上の歳月が流れ、屋久島の山間部の過酷な環境に適応した屋久島固有植物になってしまった。。というパターンが多いのです。 ですから屋久島の山間部で生育している固有種たちは、だいたい日本列島に近縁種があります。
しかし、このヤクシマリンドウはその近縁種が日本列島にはなく、中国の雲南省にその祖先があることがわかっていまして、
屋久島は中国大陸ともつながっていた時代があったのかもしれません。
うーん、植物のルーツをたどると過去にどのように大陸とつながっていたのかが推測できるのも楽しいですね。

 

 

 

屋久島の花特集はこちら
http://www.relaxin-yaku.com/yakushimahana.html

 

 

 

 

 

 

5人家族で行く、縄文杉キャンプツアーレポート!

カテゴリー別 縄文杉, 縄文杉キャンプ公開日時

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今回は、5人家族の浜田さん一家を縄文杉までご案内いたしました。
一番上のお姉ちゃんは中学1年生、真ん中のお姉ちゃんが5年生、で一番下のk君は2年生です。
朝、5時10分に宮之浦の宿を出発→屋久杉自然館のバス停から6時の最終便に乗って行きます。(約40分ほどの山道)
→荒川登山口で朝食をとって、トイレに行って、準備体操をして、さあ!出発だ!!

 

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最初はこの写真のように、トロッコ道を歩きます。 約8キロの道のりです。
枕木が均等ではないので最初は歩きづらいですが、小杉谷からは板が引いてあります。
歩き始めてすぐに、花崗岩のトンネルを歩きます。なんか探検隊みたい!

この日は、研修生の青山直樹が先頭を歩き自然の解説をします。

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途中、オオミズゴケやマムシグサなど植物を観察しながら歩くのも楽しいですね!
屋久島は様々な木々、草、苔、シダがありますので、ポイントを屋久島エコツアーガイドがわかりやすく解説してくれます。

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1泊2日で行く、縄文杉ひとりじめキャンプは時間的にも余裕がありますので、
トロッコ道をひたすら歩くのではなく
途中の沢によって休憩したりします。 川に足をつけてちゃぷちゃぷするのも最高に気持ちいいですね~

 

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トロッコ道を歩き終え、いよいよ山道を歩きます。 距離は約3キロ、標高900mから大株歩道を歩きはじめ
縄文杉が標高1300mになりますので、標高差約400mの登りになります。
このように、花崗岩の岩の上に根っこが露出した道になりますので、根っこ注意で歩いてください。
特に、下りの時にけがをされる方が多いので、「下り根っこ注意」で歩いてください。

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大株歩道を歩きはじめ、約30分ほど歩いたところにウイルソン株があります。
およそ3000年はあったとされるウイルソン株。かつてはどんな屋久杉だったんでしょうね
ウイルソン株あたりがちょうどお昼時になりますので、待ちに待ったお弁当を食べましょう!

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標高1200mを越えてくると、屋久杉の巨木が多くなってきます。
この木は、推定樹齢約3000年の大王杉です。大きいですね~
幹の周りが11.1mある巨木です。
9歳のK君もまだ元気! ピース!

 

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夕方、午後4時、無事縄文杉到着。 浜田家の皆様、おめでとうございます!!!
よく頑張りましたね~!  この後は、高塚小屋付近でテントを張ります。
今夜はカレーライスを作るので、たくさん食べてくださいね~

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翌朝、快晴の朝を迎え、本当にきれいな朝日の縄文杉でした! 縄文杉さんありがとうございます。
浜田さんご家族の一生の思い出になりましたね。すごいいい笑顔!!

またいつの日かお会いできる日を楽しみにしております!
香川県に行ったときはうどんと和菓子を食べに行きますね~(笑

 

 

縄文杉ひとりじめキャンプツアーの詳細はこちら
http://www.relaxin-yaku.com/1haku-joumon.html