屋久島を知り尽くした現地ガイドブログ

6月に屋久島で咲いていた植物特集②

カテゴリー別 屋久島の花公開日時

6月に屋久島で咲いていた植物特集の続きです!
前回は、どちらかというと登山道脇などでよく目を凝らさないと分からないような小さな植物が中心でしたが、今回はもう少し目立って咲いている植物達を紹介していきたいと思います。

 

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リョウブ りょうぶ科 花期 6~8月

トロッコ道沿いや白谷雲水峡でよく見かけるリョウブにも花がつきはじめていました。
全国に分布している落葉小高木で、屋久島が分布の南限になります。
若葉をゆでてあく出しした後、ご飯に炊きこんで令法飯(りょうぶめし)と称して食べていた地方もあるようです。
虫を引きつける匂いと蜜をたくさん出す花のようで、夏場にかけてたくさんの昆虫が訪れる様子は「森のレストラン」と例えられることもあります。

 

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アオツリバナ にしきぎ科  花期 5~6月

少し分かりづらいかもしれませんが、赤くぶら下がってついているのがアオツリバナの花。
屋久島が分布の南限の植物ですが、他では鹿児島県の霧島山と宮崎県にしか分布していない全国的には珍しい植物です。
屋久島では、よく大木に着生している姿を見かけます。
花や果実がぶら下がってついている様子が、「ツリバナ」という名前の由来になっています。

 

 

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下からだと、まったく花の様子が分からないので、落ちている花を撮影してみました。
本当に小さな花で、手に取るとすぐにポロポロと崩れてしまうような感じでした。
こちらのアオツリバナは、常緑樹の森が広がる屋久島では珍しい紅葉する植物でもあるので、秋にどんな姿を見せてくれるのかが気になりますね~。

 

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ツルアジサイ ゆきのした科 花期 6~7月

りょうぶと同じく、白谷雲水峡やトロッコ道沿沿いに白色の花をつけてよく目立っているのが、アジサイの仲間のツルアジサイです。
屋久島を分布の南限とする落葉のつる性低木で、長さは10m前後にもなり、岩や木にはい上がるようにして絡み着いて生育しています。
周りにある白い花のようなものは実は花ではなく装飾花と呼ばれる部分で、花びらに見える部分はがく弁です。
中央に密集して咲いているのが本当の花で、この日もハチが一生懸命に蜜を集めていました。
色んな木に絡み着いているので、「あれ?この木ってこんな花が咲くっけ?」と一瞬惑わされることもあります(笑)

 

というわけで、6月に屋久島で咲いていた植物特集でした!
色んな花を今までも紹介させてもらっていますが、咲いている花が変わると季節が変わっていることを実感します。
また夏になって、どんな花が咲いてくるのかが楽しみですね~!

 

 

青山直樹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月に屋久島で咲いていた植物特集①

カテゴリー別 屋久島の花公開日時

こんにちは!屋久島パーソナルエコツアーの青山です。
前回のブログでは、個人的にかなり独特で面白いな~と思ったので、ギンリョウソウにスポットを当てて紹介させてもらいました。
ただ、他にも6月に山を歩いていて見つけた花がたくさんあるので、今回はおもに白谷雲水峡や縄文杉ルートで見かけた植物に絞って紹介していきたいと思います!

 

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チャボシライトソウ ゆり科 花期 5~6月

6月のはじめにトロッコ道終点で、チャボシライトソウが咲いていました。
本州(愛知・紀伊半島)、四国、九州と限られた地域に分布している植物で、和歌山県や宮崎県では絶滅危惧種1B類に指定されています。
名前の「チャボ」というのは、鶏のチャボ(矮鶏)のことで小型の「シライトソウ」ということを意味しています。
独特な花の形が面白いですね~。シライトソウという名前も、この糸のような花の様子からつけられました!
屋久島にはシライトソウも自生しているので、こんど写真が撮れたらそちらもぜひ紹介したいですね。

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ヒメツルアリドオシ あかね科 花期 6~8月

日本各地に分布しているツルアリドオシを矮小化したもので、鹿児島県の大口市と屋久島だけに分布しています。
かなり限られた分布ですが、屋久島では登山道沿いの斜面の苔の上や、湿った場所でよく見られます。
この写真も、つい最近白谷雲水峡で撮影したものです。
ただし、花は長さがわずか2㎝ほどしかなくとても小さいので、注意してみないと気づかないことが多いかもしれないですね。
夏に2本の花が並んで咲き、秋になると赤い実をつけます。
これから登山される方は、少し登山道脇に目を向けて探してみて下さい!
苔の緑の上に咲く小さな花を見つけると、どこか癒されるような感じがしますよ。

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ヤクシマスミレ すみれ科 花期 4~6月

白谷雲水峡で見かけたスミレの花。
以前に紹介したヤクシマミヤマスミレかと一瞬思いましたが、葉っぱが違うので気になって調べてみると、ヤクシマスミレの葉っぱとよく似ていました。
名前に「ヤクシマ」とついていますが、屋久島の固有種というわけではありません。
徳之島、奄美、沖縄北部などにも分布しています。ちょっと名前がややこしいですね(笑)
奄美や屋久島では苔の上によく生えていますが、沖縄では山地の渓流沿いの岩上に群生しています。
屋久島でもよく見かけますがとても小さな植物なのに、水を被ってしまうような渓流沿いで根っこを張って生きている姿を見ると、心から「たくましいな~」と思います。

 

 

というわけで、6月に屋久島で咲いていた植物の特集でした!
次回のブログでも、あともう少し他の植物達を紹介させてもらいますね~。

 

 

青山直樹

 

 

 

森の幽霊!?ギンリョウソウ特集

カテゴリー別 植物公開日時

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先日、白谷雲水峡で足元に真っ白な不思議な形をした植物が咲いているのを見つけました!
それがこちらの「ギンリョウソウ(イチヤクソウ科)」です。
まるでキノコのようにも見えますが、これでもちゃんとした種子植物。
日本全土に分布し、山地のやや湿り気のあるところに生育しています。
意外にも、分布の範囲はかなり広く、朝鮮半島、中国、台湾、インドシナ、ヒマラヤなどでも見ることができるようです。
和名を漢字で書くと、「銀竜草(ギンリョウソウ)」。
花全体の形が、竜の形に似ていることから名前が付けられました。
植物なのに銀白色をしていて、キノコっぽいところから別名で「ユウレイタケ」と呼ばれることもあります。
実物を見ると、どちらのネーミングも思わず納得してしまいます(笑)
本当に不思議な見た目をした植物ですよね~。

 

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不思議なのは見た目だけでなく、生き方もまた独特です。
普通の種子植物は葉緑体を持っており、自ら光合成をして養分を得ていますが、ギンリョウソウは葉緑体をまったく持っておらず光合成をしていません!
どうやって養分を得ているんだろう?と、気になったので調べてみると、どうやら根っこに秘密があるようです。
ギンリョウソウの根っこ(菌根)には菌類が付着しており、その菌類に寄生して分解することで養分を得てギンリョウソウは花を咲かせています。
さらに、少しややこしくなるのですが…実はその菌類も他の樹木と繋がって共生していて、その樹木から養分をもらって生活しているんです!
ですので、最終的にギンリョウソウは他の樹木が光合成で作った有機物を、菌類を経由してちゃっかり頂いて生活している、ということになるみたいですね(笑)
こういった生活をする植物は、「腐生植物」とよばれています。

 

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登山道脇を注意深く見ていると、別の場所でもギンリョウソウが咲いていました。
薄暗い林内でも、この真っ白な姿は目につきますね。
どうやらこのギンリョウソウは人間だけでなく、昆虫の目からも白く見えるのでよく目立つそうです。
本当に生き方を知れば知るほど、よく出来てるな~と思わず感心してしまいます。
というわけで、今回はギンリョウソウにスポットを当てて紹介させてもらいました!
また面白い植物を見つけたら、詳しく紹介してみたいですね。
ギンリョウソウは場所にもよりますが、5~8月ごろまでが花期のようです。
もしかすると、みなさんの近くの山でも咲いている姿を見れるかもしれませんよ!

 

 

青山直樹

 

 

屋久島をまるごと体感!宮之浦岳縦走ツアーレポート:後編

カテゴリー別 ツアー公開日時

中根さん親子との宮之浦岳縦走ツアーレポートの続きです。

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縦走ツアー2日目。
昨晩のお宿である新高塚小屋を朝ご飯をゆっくり食べてから出発し、縄文杉を経て荒川登山口へ下山します。
5月末に毎年開催される「シャクナゲ登山」の時期は、毎日のように40人定員の新高塚小屋が一杯になっていました。
何度もお伝えしていますが、屋久島の山小屋を利用される方は「もしも…」のことを考えてテントを持参するようにして下さいね!
特に新高塚小屋、高塚小屋は多くの人が利用するので注意して下さい。
ちょうど僕達が利用した日に関しては小屋がガラガラで、広々と贅沢に使うことができてラッキーでしたね!

 

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そして、じつは朝に通るこの新高塚小屋から縄文杉までの森が縦走ツアーの見所の一つでもあります…!
そこには樹齢1000年、2000年はあるだろうと思われるような屋久杉、ヤマグルマやヒメシャラなどの巨木が生息し、成熟した原始の森が広がっています。
新高塚小屋から縄文杉まで、そのまま周りも見ずにスタスタと通ってしまいそうですが、ツアーでは途中の巨木や森の様子をゆっくりと見ながら歩いていきます。
朝の神聖な空気と、目の前に広がる原始の森の雰囲気はぜひ一度体感してほしいです!

 

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登山道の途中にある名もなき屋久杉の巨木。
もう何年生きているのか、正確な樹齢は分かりませんがその大きさと、まるで杉とは思えないような雰囲気には何度見ても圧倒されます。

 

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そうして、色んな屋久杉の巨木を見て行く中で、いよいよ屋久島最大の杉である縄文杉が目の前に現れてくれます!
それまで様々な巨木を見ているのですが、やはり縄文杉には圧倒的な存在感があるように感じます。
まだ日帰りツアーで来る人もいない静かな森で、ゆっくりと朝日に照らされた縄文杉を堪能。
縦走ツアーは健脚者向きですが、2日間かけて色んな屋久島の自然をまるごと体感できるようなツアーになっていますね!

 

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帰りは河原でお楽しみのお昼ご飯!
今日のメニューは昔ながらのラーメン!ネギを入れて、チャーシューとメンマを乗せると…もう最高です♪

冷たい川に足をつけると、一気に2日間の縦走の疲れも吹き飛んで気持ちよかったですね~。
夏場になってもう少し暑くなってくると、そのまま川にドボーンと浸かることも出来てしまうようになるので、それもまたこれからの楽しみなところです(笑)
ここまで来ると、ゴールの荒川登山口まであと少しです!

 

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16:00ごろ、無事に荒川登山口へ着いて、みんなでガッツポーズ!
中根さん2日間本当におつかれさまでした!
今回のツアーでは、屋久島を満喫していただけたでしょうか??

また今度は季節を変えて、ぜひ屋久島に遊びに来て下さいね~。

 

 

青山直樹

 

屋久島をまるごと体感!宮之浦岳縦走ツアーレポート:前編

カテゴリー別 ツアー公開日時

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6月8~9日にかけて、当店の1泊2日宮之浦岳縦走キャンプツアーに参加して下さった中根さん親子です。
1泊2日宮之浦岳縦走キャンプツアーは、初日に標高約1300mの淀川登山口からトレッキングを開始し、九州最高峰の宮之浦岳を越えて新高塚小屋へ。
2日目は、新高塚小屋から縄文杉を見て、トロッコ道を歩き荒川登山口へ下山します。
かなり健脚者向けのコースではありますが、屋久島の核心部ともいえる世界自然遺産エリアを歩いていく、屋久島をまるごと体感できるコースになっています!

 

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お2人とも梅雨時期にこられるということもあって、お天気に関しては雨を覚悟されていたようですが(僕たちもそうでした…)、なんとちょうどツアーの2日間に晴れ間が見えてくれました!
屋久島の梅雨時期とは信じられないような、お天気に恵まれた縦走ツアーでしたね。

特に初日の午前中のお天気が素晴らしかったです!
日本最南端の高層湿原の花之江河では背景に青空と、黒味岳がばっちり映っていました!
あまりにも気持ちがいいので、「このままここで寝てしまいたいですね~」という言葉が口から漏れていましたね(笑)

 

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縦走ツアーで初日に歩く屋久島の奥岳は、屋久島固有の植物が多く生息しているエリアでもあります。
今回の縦走ツアーでは、お天気が崩れなかったお陰もあり、そんな屋久島固有の植物達をゆっくりと見ることができました。
こちらの写真の植物は、屋久島固有種のアクシバモドキ。
赤いのが花で、大きさは6~7ミリほどとすごく小さいのですが、ツツジの仲間に分類されます!
公園や街路樹で皆さんがよく見かけるツツジの花とはまったく違いますよね(笑)

 

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しかし、そんな屋久島固有植物の中でも、今回のツアーの主役は゛20年ぶりの当たり年!゛といわれているヤクシマシャクナゲの景色した!
僕も今年は何度もシャクナゲの景色を見に行かせてもらえましたが、何度見てもやっぱりスゴイです!
あたり1面にシャクナゲが咲き誇る様子はまさしく桃源郷。
シャクナゲの花に囲まれた道を歩いて行くと、縦走の疲れもどこかに吹きとんでいくような気がします!
ヤクシマシャクナゲの見ごろは5月下旬~6月の上旬までですので、お天気とシャクナゲ両方の面からみても中根さん親子はベストタイミングでのツアー参加でしたね!

 

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シャクナゲの景色に目を奪われてゆっくり登りつつも、2時ごろ九州最高峰の宮之浦岳山頂に辿りつくことができましたー!
お2人ともおめでとうございます!!
午後になるにつれてガスがかかってきたので、残念ながら展望は望めませんでしたが、達成感はひとしおだったのではないかと思います。

 

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その後は、約3時間ほどかけて新高塚小屋へ。
僕達の縦走の旅はまだしばらく続きます!

 

 

青山直樹

 

梅雨の合間の中休み

こんにちは!屋久島パーソナルエコツアーの青山です。
梅雨に入って、屋久島も少し落ち着いた感じになっています。
これから訪れる夏のシーズンまで、少しの間の中休みといった感じですね!
先日、会社のみんなでミーティング&救急用品の確認を行いました。
ツアー中に起こる色々な緊急事態を想定したり、それぞれの救急用品をお互いにチェックするなど有意義な時間を過ごすことが出来ました。
安全にツアーを行うことが出来るのがもちろん一番いいことなのですが、日頃からこうやって「もしも…」の事態を想定するのは大切やなぁと改めて思いました。

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そして、その夜は空の下でBBQパーティーを行いました!
晴れてくれてよかった~。
みんなで色んな話が出来て楽しかったです♪
こうやって、ワイワイとしながら過ごす時間は大切にしていきたいですね。
お忙しいところ、準備をして下さった青木さんご家族本当にありがとうございました!

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家族での参加などもあって、大人数での賑やかなBBQパーティーでした!
たくさんあったお肉もドンドンなくなっていきました(笑)
この溶岩プレートで焼くお肉や野菜がめちゃくちゃ美味いんですよね~。
ご要望があれば、夏の沢遊びのツアーなどでは、この溶岩プレートを使ったBBQを行うこともできます。
溶岩プレート焼いたお肉を、河原で食べるのは最高に美味しいですよ!

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そして、この日は野外料理研究会復活!ということで、キャンプ料理を2品ほど作ってみんなで大試食会となりました。
こちらは岡大地さんが作ってくださった鹿肉の煮物。
写真が少しブレ気味ですみません(笑)
じっくりと煮込んだお肉が柔らかく、しょうゆ、酢、砂糖、しょうがの味付けも絶妙で、大好評な一品でした!
ご飯が何杯でも食べられそうな味付けでしたね~。

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こちらは、僕が作らさせてもらった炊き込みご飯です。
写真を撮るのを忘れていて、最後のほうで慌てて撮った一枚(笑)
少し不安でしたが、美味しく食べていただけたようでよかったです!

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焚き火を燃やしながら、宴会は夜遅くまで続きました!
焚き火っていいですよね~。
なぜかは分かりませんが、焚き火をするとその場にずーっといれるような気がします。

しかし、6月もなんやかんやでもう半分を過ぎてしまいましたね。
これから夏にむけて、エンジンを切り替えつつ頑張っていきたいと思います!

 

 

 

青山直樹

 

ヤクスギランドで森林浴

カテゴリー別 屋久島の森公開日時

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ちょうど仕事もなく、フリーな日が出来たので、ヤクスギランドへ散歩に行ってきました!
ヤクスギランドは標高約1000mに位置し、白谷雲水峡と同じく自然休養林として管理されています。
名前から少し避けてしまう人も多いのですが、屋久杉やモミ、ツガなどの巨木が生息し、太古から伝わる日本の森を堪能できるオススメの場所です!
梅雨ということもあってか人も少なく、静寂した森をゆっくりと歩くことができました。

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しとしとの雨が降ってましたが、まったく気にならなかったですね~。
むしろ、雨が降っていてくれたお陰で森全体が潤っていて、とても気持ちよく森林浴することが出来たように思います!
余裕があったので、森の様子や、咲いている花をじっくりと観察しながらブラブラと歩いていました。

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ヤクシマミヤマスミレ すみれ科 花期 5~7月

屋久島の固有変種である、ヤクシマミヤマスミレがあちこちに咲いていました。
屋久島の標高500m~1700m付近に生息しています。
鹿児島県の霧島山でも多く見かけるヒメミヤマスミレの矮小品種になります。
高さは2~3㎝ほどでとても小さく、おまけに葉っぱもハート型をしているとても可愛らしいすみれです。
以前から1度紹介したいな~と思いつつ、ついつい忘れてしまっていたので、この機会に紹介できてよかったです!

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タツナミソウ しそ科 花期 5~6月

こちらは、5月のブログでも紹介させてもらったタツナミソウです!
5月に紹介した時は白谷雲水峡に咲いていた花でしたが、ヤクスギランドでもちょうど群落をつくって咲いていました。
やはり何度見ても、独特な花の付き方に目を奪われてしまいますね~。

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フタリシズカ せんりょう科 花期 5~6月

ちょっと変わった花をつけていたのは、こちらのフタリシズカ。
がくも花弁もありませんが、真ん中からひょろっと出ているのが花(花穂)になります。
屋久島を分布の南限とする多年草です。
同じせんりょう科で、ヒトリシズカという植物もありますが、屋久島には生息していません。
花のつくりがまったく違うようなので、今度本土に帰ったらチェックしてみたいところです!

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と、そんな感じで植物をみつつ辺りの巨木もじっくりと観察しながら歩きます。
樹齢1000年はあろうかという名もなき屋久杉の巨木を下から見上げてみるとものすごい迫力です…!
枝っぷりが野性的で力強さに溢れているような印象を受けます。
森を歩いていると、ついつい下を向いてしまいがちになってしまいますが、たま~に上を見上げるとぜんぜん違う世界が広がっていて面白いですよ!

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ヤクスギランドの奥の天文の森と呼ばれるエリアにある、屋久杉の巨木にも会ってきました。
誰も人がこなかったので、その場でしばらく森の雰囲気を堪能…。
こういった場所ではただ深呼吸するだけでも、気持ちがいいですね!
結局、散歩といいながらも約5時間ほど森の中を歩いていました(笑)
ヤクスギランドは、ゆっくりと森林浴したい時には最高の場所です!
名前だけで判断せずに、ぜひ一度足を運んでみて下さいね~。

 

青山直樹

 

 

ヤクシカの赤ちゃん産まれてます!

カテゴリー別 動物公開日時

先日撮影した、今年産まれたばかりのヤクシカの赤ちゃんの動画です!
いま屋久島では海亀の産卵がピークを迎えていますが、ヤクシカも6月ごろは出産のピークになります。
今シーズンでは、初めて産まれたての子鹿を見ました!

 

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鹿の子模様とよ呼ばれる白い斑点がよく目立ちますね~。
個人的には、こんなに白い斑点がたくさんあると目につきやすいのではないか?と思ってしまうのですが、林の中ではカモフラージュの効果があり、敵から身を守るのに役立つそうです。
鹿の子模様の子鹿を見ると、どうしてもバンビを思い出してしまいますね(笑)
一生懸命お母さんの跡を追いかける姿がめちゃくちゃ可愛かったです!

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お客さんも、かわいい赤ちゃんにすっかり夢中になってました!
このまましばらくの間、バンビちゃんの撮影会タイムとなりました(笑)
山登り中にヤクシカの赤ちゃんと出会えると一気に癒されますね~。
みなさんも、これから屋久島の山を歩かれる際はよ~く森の中を見てみて下さい!
もしかすると、運良く出会えるかもしれないですよ!

 

 

青山直樹

ナイスコンビなお2人!縄文杉キャンプツアーレポート

カテゴリー別 ツアー, 縄文杉キャンプ公開日時

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5月の末日、屋久島パーソナルエコツアーの「縄文杉ひとりじめキャンプBコース」にご参加頂いた倉島さんと小俣さんです。
お2人は大学生時代からのご友人だということで、ツアー中も和気藹々とした雰囲気で、とても楽しく過ごされている感じが伝わってきました!

ちょうど梅雨入りする直前に、屋久島へ来て下さり、お天気には2日間とも恵まれたツアーになりましたね~。

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縄文杉ひとりじめキャンプのBコースの場合は、荒川登山口ではなく白谷雲水峡がトレッキングのスタート地点になります。
まずは、1日目の午前中の山場でもある白谷雲水峡の太鼓岩へ!
気持ちの良い青空と、見事な絶景が待ってくれていました!

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人も少なかったので、贅沢に太鼓岩の上でちょっとお昼寝です(笑)
これから縄文杉までの道のりを乗り切るために、パワーをチャージ中…。
太鼓岩を大満喫することができましたね!

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その後、白谷雲水峡の辻峠から、約1時間ほどかけて山道をひたすら下りながらトロッコ道まで歩いていきます。
実はこの道のりが、標高差約300mほどもあるので、中々のハードコースになっています。
トロッコ道に出た瞬間、なぜか達成感に包まれて思わずみんなでバンザイしてました(笑)

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縄文杉までの道のりも色々と遊びながら、楽しくトレッキングすることができましたね~。
こちらは、屋久杉の魚(マグロ?)くんに食べられそうな小俣さんを助け出す倉島さんです(笑)
さすがは、大学生時代からのご友人ということで、お2人のナイスコンビっぷりが発揮されています!

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4時30分ごろ、縄文杉に到着しました。
縄文杉ひとりじめキャンプのBコースは標高差も大きく、比較的健脚者向けのコースになっていますが、お2人ともよく頑張ってくれました!
倉島さん、小俣さんおめでとうございます!
喜びのハイタッチが、いい感じですね~。

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次の日も、無事に白谷雲水峡へ下山することが出来ました。
2日間本当によく歩きましたね~。足はボロボロですが、お2人ともいい顔をされています♪

倉島さん、小俣さん、僕自身も2日間とても楽しい時間を過ごさせてもらいました!
どうもありがとうございました!

またいつか、仲良くお2人で屋久島に来られるのを楽しみにしていますね~。

 

 

青山直樹

小さな世界へ~6月上旬に咲いている屋久島の高山植物~

カテゴリー別 屋久島の花公開日時

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5月の下旬~6月の上旬までは、屋久島の奥岳をヤクシマシャクナゲが咲き誇り見ごろを迎えています!
特に今年は一斉開花の年で、シャクナゲ登山をされた方はあまりにも多くのシャクナゲが咲いているので目を奪われた方も多いのではないのでしょうか?
ただ、シャクナゲだけではなく、ふと奥岳の林道脇や花崗岩に目をやると小さな高山植物達が咲いていて面白いです!
今回は、6月上旬に奥岳で発見した高山植物達をブログで紹介しますね。

 

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ワチガイソウ(輪ちがい草)  なでしこ科

奥岳の山頂近くの岩陰にワチガイソウが咲いていました。
福島県以南の本州、四国、九州にも分布しており、屋久島が分布の南限になります。
花はわずかに1㎝ほどで、根っこには豆粒ほどの膨らみがあるようです。
雄しべの先についている黒紫色の葯が、白色の花といいアクセントになっていてかわいらしい花です。

 

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キバナノコマノツメ(黄花の駒の爪)  すみれ科

ちょっと変わった花の形をしているキバナノコマノツメ。
こちらも屋久島が分布の南限の植物ですが、ちょっと面白い分布の仕方をしています。
本州では、中部以北に分布し、日本アルプスや北海道の山ではよく見られるのですが、西日本では四国の石鎚山にしか分布しておらず、九州本土を飛び越して屋久島に生育しています。
氷河期に屋久島までやってきて、そのまま屋久島の奥岳で生き残った植物の一つなんでしょうね~。

 

 

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ヒメコイワカガミ(姫小岩鏡)  いわうめ科

宮之浦岳の岩の割れ目に、たくさんのヒメコイワカガミが咲いているのを発見しました!
屋久島の固有植物で、イワカガミの変種です。
標高約1800m以上の高所でしか出会うことができません。
イワカガミという名前は、岩場に生えていて、葉っぱに鏡のような光沢があることに由来しています。
小さいことを意味する“ヒメ”と“コ”という言葉が名前に入っていて、矮小化する屋久島の高山植物の特徴をよく表しています。
花は2~3㎝ほどで本当に小さくてかわいらしく、見てるとホッとする花です。

 

 

屋久島の高山植物は個性的で、固有種も多いので観察していて楽しいですね!
これから夏場にかけてたくさんの高山植物の花が咲き始めるので、小さな世界にも目を配りながら歩いていきたいと思います!

 

青山直樹

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