屋久島を知り尽くした現地ガイドブログ

贅沢な森の時間を満喫! 淀川トレッキングツアー

 

屋久島といえば縄文杉!というイメージが強いですが、
縄文杉があるから屋久島は世界自然遺産になったわけではありません。

屋久島が世界自然遺産になった理由は主に、

①急峻な山々が連なる島に、亜熱帯から冷温帯の植生が垂直分布している事
②日本固有の天然の杉の森が生息している事
③アジアでも最大級レベルの照葉樹林が残っている事

この3つが世界自然遺産に屋久島が選ばれた理由になります。

そして今回、屋久島ガイドがおすすめするトレッキングコースが
この世界自然遺産地域をゆっくり歩く
「贅沢な森の時間を満喫!淀川トレッキングツアー」になります。

 

 

標高1300m付近にある淀川登山口。
ここから歩き始めます。
登山口から淀川まで約1.5キロ、通常1時間ぐらいのコースタイムになりますが、
当店がおすすめする淀川原生林トレッキングでは約2時間かけてのトレッキングになります。
屋久島の独特な自然をじっくり観察しながらのトレッキングです。

歩き始めてすぐにこのような屋久杉の巨木に出会えます。
樹齢2千年以上はありそうな屋久杉の巨木。
大きいですね~!!

ちなみに、この淀川トレッキングコースにある屋久杉には
名前がついていません。

 

モミ・ツガ・ヤクスギなどの巨木が生息する針葉樹の原始林。
太古から残る日本の森です。
屋久島の山間部では花崗岩の土壌で栄養素が少なく、また多量な雨が降り、日照時間が短い環境で生息しています。
ですので、このように樹木の上にもいろんな種類の苔がたくさん生息していけるんですね。

ツガの巨木に着生しているいろんな植物。

樹木の上で生息している苔たちがスポンジのようになっていて
樹の上でも十分に水分を得ることができるんですね。
このように、樹の上の水分で生きている植物のことを
着生植物と言いますが、
この着生植物が非常に多いというのが、
雨の多い屋久島の森の最大の特徴と言えます。

 

屋久島で「苔」というと白谷雲水峡が有名ですが、苔の種類が多いのはこちらの
淀川原生林コースになります。

ミズゴケ、ムクムクゴケ、タカサゴサガリゴケ、ヒノキゴケ、ケチョウチンゴケ・・・・
いろいろ見分けられると楽しいですね
詳しくはこちらをどうぞ!
「屋久島の苔」

時間には十分余裕があるコースですので、
じっくり植物観察や写真撮影をするのも贅沢なひと時です。

そして、淀川に到着。
ここでお昼のお弁当を食べましょう!
ほとんどの登山者は、早朝5時30分ぐらいに歩き始め
宮之浦岳や黒味岳を目指しますが、
淀川原生林トレッキングのコースタイムですと
ほとんど誰もいない静かな淀川を満喫できます。

 

鏡のような清流にうっとり。

 

この清流のせせらぎを聞きながら、お弁当&コーヒータイム!

贅沢な時間ですね。

 

 

トレッキングコースの距離は往復で約4キロぐらいになりますが、
登山道はこのように根っこが露出していてあまり整備されている道ではありませんので、
登山靴は足首まであるしっかりした登山靴を履きましょう!

 

 

 

ツアー内容の詳細はこちら
「淀川原生林トレッキング」

 

屋久島ガイドおすすめ、屋久島満喫5つのプラン

 

 

森の秋が深まっています

カテゴリー別 屋久島の森公開日時

DSC_6046
10月22~23日にかけて、縄文杉キャンプツアーへ行ってきました。
朝焼けの縄文杉は見れませんでしたが、朝霧に包まれた縄文杉は幻想的で辺りは神秘的な空間になっていました。
縄文杉までの道を歩いていると、紅葉がはじまっていて屋久島の森に秋が訪れているのを実感しましたね。
今日のブログでは、10月下旬の縄文杉登山道の様子を紹介したいと思います。

 

 

 

 

DSC_6002

 
トロッコ道沿いにはたくさんの紅葉した落ち葉が広がっていました!
まるで絨毯のようで、普段とはまったく違う景色になっていて綺麗でしたね~。
落ちている葉は、ヤクシマオナガカエデ、ヤマザクラ…等々。
台風の影響で紅葉しきる前の葉っぱも落ちてましたが、しばらくは落ち葉の絨毯を楽しめそうです!

 

 

 

 

DSC_6012
トロッコ道沿いで実と一緒に赤くなりかけていたナナカマド。
10月はじめに大縦走で見た時よりも、さらに赤が深まっていました。
ナナカマドは標高600m付近から見られますが、標高が高くなればなるほど、気温が低くなるのでさらに赤く紅葉します。
本州でも真っ赤に紅葉する植物として有名ですね。

 

 

 

 

DSC_6037

 

 

縄文杉周辺の標高1000mを越えたあたりの森では、真っ赤に紅葉してる木も見られました。
屋久島は1年中緑色の葉っぱをつけている常緑樹が多い森で、本州のように山肌一面が真っ赤に紅葉する姿は見る事はできません。
でも個人的には、緑の中に混じって赤や黄色の紅葉した葉が混じるのもコントラストが綺麗で好きですね。
特にスギなどの巨木に着生している落葉樹が紅葉する姿は、まるでスギが紅葉しているようで見事ですよ!

 

 

 

 

DSC_6027

 

 

標高の高い所で真っ赤に紅葉しているのはこのコハウチワカエデ。
屋久島では特にこのコハウチワカエデの紅葉が美しいです。
いつもの登山道も、季節が変わると景色がまったく違って見えますね。
他にも黄色く黄葉したハリギリの大きな葉っぱがたくさん落ちてましたし、ツルツルとした木肌のヒメシャラも黄葉が徐々に始まっている様子でした。

 

 

これからドンドン秋が深まっていくのが楽しみですね~!
11月に秋の屋久島の森を味わいたい方は、標高1000m以上の高い森を歩く「天文の森」や「淀川トレッキング」のツアーがオススメです。
ぜひ屋久島の森の秋を感じてみて下さい。
また紅葉の良い時期になったらブログでも紹介しますね。

 

 

 

青山直樹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋久島大縦走キャンプで見つけた植物達②

カテゴリー別 屋久島の森, 植物公開日時

前回に引き続き、大縦走キャンプで見つけた植物達を紹介していきますね!
やはり花をみかけたのは奥岳が多かったので、高山植物が中心になっています。

 

 

 

himeumebatisou1003
ヒメウメバチソウ  ゆきのした科  花期  9~10月

 

屋久島の固有品種のヒメウメバチソウです。
鹿児島・宮崎両県境の霧島山で見かけるウメバチソウは、花茎の高さが25㎝もありますが、
その仲間が屋久島の高地で矮小化したものと考えられています。
高層湿原や、それ以上の高地で、苔の中や湿った花崗岩砂の上に生育しているのを見かけます。
小さいものやと高さ3㎝ほどの茎に、径1㎝ほどの花がさいていたりします。
白い花が綺麗でとても清楚な印象を受ける花です。

 

 

 

 

issunnkinnka

 

イッスンキンカ  きく科  花期  8~9月

 

花崗岩の岩の割れ目に、へばりつくように咲いていたイッスンキンカの花。
屋久島の固有変種で、本州に生息するアキノキリンソウを極端に小さくしたような姿をしています。
今回のお客さんはアキノキリンソウを知っておられたので、イッスンキンカの小ささを見てびっくりされてました(笑)
花期は8~9月ですが、まだ色んなところで見る事ができましたね。
奥岳の山頂付近では、このように岩の割れ目に生育している姿をよく見かけるような気がします。

 

 

tukusizeri1003

 

ツクシゼリ  せり科  花期 7~9月

 

屋久島を分布の南限とする植物のツクシゼリ。
主に九州の山地、鹿児島県では霧島山と指宿方面(開聞岳、千貫平)に分布しています。
しかし、屋久島の奥岳にあるツクシゼリはかなり小さく、固有変種や固有種にする説もあるほどです!
たしかに、高さが3㎝ほどしかないのでうっかりすると踏んでしまいそうになりかすからね~。
足元に注意しないとなかなか見つけられない花の一つです。

 

 

 

 

syakunage1003

 

 

最後にちょっと番外編です!この花がなんの花か分かりますか??
じつはこれヤクシマシャクナゲの花なんです!
普通は5月末~6月上旬に咲く花なので、完全に狂い咲きしてますね。
風などで大分傷ついていますが、しっかりと白い花をつけていました。
登山道を歩いているとお客さんが「あ!」という感じで見つけてくれて、お互いにびっくりしてましたね(笑)
今年は数十年に一度とまで言われるほどの一斉開花を見せてくれたヤクシマシャクナゲ。
来年は花が少ないのかもしれませんが、またあの綺麗な花を見せてくれるのが楽しみですね。

 

以上で今回の植物紹介を終わります!
また季節の情報などがあったブログで紹介させてもらいますね~。

 

 

 

青山直樹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

原生林コースのススメ!

カテゴリー別 屋久島の森, 白谷雲水峡公開日時

DSC_5504
9月22日、プライベートで白谷雲水峡を歩いてきました。
20、21日の土日と、23日の祝日を挟んだ日やったので、「それなりに多いかな?」と軽く考えて行ってみると予想以上にたくさんの車が止まっていました!!
話を聞いてみると、どうやら前日の9月21日に縄文杉へ行った人たちが翌日白谷雲水峡へ集まったのでかなり人が集中したようです。
たしかに1日目縄文杉→2日目白谷雲水峡というのは一番多いパターンなので、これも仕方ないのかもしれないですね。
人が多い時間帯とはちょうどズレて出発したので、登山道ではそんなにすれ違いはなかったのですが…。

 

 

 

 

DSC_5541
白谷小屋、苔むす森、太鼓岩などのスポットはたくさんの人が集中してましたね。
こちらは昼過ぎの苔むす森の様子ですが、ちょうど白谷小屋から登ってきた人と太鼓岩から下ってきた人が集まって大混雑してました。
個人的には静かにゆっくりと景色を見ながら森を歩きたいな~と思っていたので、太鼓岩と苔むす森を早めに後にしてあまり人がいないであろう原生林コースのほうへ行ってみる事にしました!

 

 

 

DSC_5551

 

行ってみるとやはり大正解!
もう一つのコースと比べると、人と出会う頻度はぐっと減ったので静かな森をゆっくり歩くことが出来ました。
ブログでも何度か紹介してますが、この原生林コース(今は奉行杉コース)は白谷雲水峡の中にあるコースの一つ。
アップダウンがあり立派な山道にはなっているのですが、苔の緑はかなり深く、途中にある沢もめちゃくちゃ綺麗で、森の雰囲気はまさしく原生林!
そして何よりも通る人が少ないので、静かな森の中で沢や鳥の声に包まれながらトレッキングできるのが最高に気持ちいいです。
白谷雲水峡に来られる際はぜひ通ってほしいオススメの道です!

 

 

DSC_5521

 

ゆっくりと歩いているとこんなものも見つけました~。
なんじゃこりゃ!と思って調べてみるとどうやら「クチベニタケ」というきのこの仲間。
夏から秋にかけて山の中の崖地などに発生する小型のかわいらしいきのこです。
日本では各地で普通に見られるのですが、世界的には珍種で海外の研究者の人に見せると感激する人もいるそうです!
面白いですね~。予想通りですが…残念ながら食べることはできません(笑)

 

 

 

DSC_5557
原生林コースの途中にある不思議な形をしたヒメシャラです。
普通に僕らがイメージする木の形とはまったく違う形をしてますよね(笑)
この他にも原生林コースには面白い形をした木や、見所がたくさんあります!
当店では、白谷雲水峡は3コース設定があり、「白谷雲水狭スペシャルコース」と「原生林コース」のツアーでこの道を通ることになっています。
屋久島で白谷雲水峡に来られる際はぜひこちらのコースを通ってみて下さい!
特に屋久島の苔むした緑の森を静かに歩きたい…という方にはすごくオススメですよ!

 

 

白谷雲水峡のコース一覧はこちら

http://www.relaxin-yaku.com/shiratani.html

 

 

青山直樹

 

 

 

 

 

トロッコ道沿いで発見!

カテゴリー別 動物, 屋久島の森, 屋久島の花公開日時

torokkomiti
日帰りで縄文杉に行く方はもちろんですがツアーで縄文杉キャンプに行くときも、必ず通るトロッコ道。
この日のツアーでも、日帰りの人がみんな出発してかららゆっくりと荒川登山口を出てトロッコ道を歩きはじめました。
ゆっくりとトロッコ道を歩いていると、咲いている植物や動物などの発見がありなかなか楽しいです!
今回のブログでは、トロッコ道で発見した花や生き物を少し紹介したいと思います。

 

 

noriutugi

 

ノリウツギ  ゆきのした科  花期  7~9月

 

 

トロッコ道がある標高では今の時期あまり多くの花は見られませんが、一番よく目立っているのはこちらのノリウツギ。
屋久島を分布の南限としている落葉低木で、ヤクスギランドへ向かう道の途中でよく見かけたりもします。
花のように見えるのは4枚の白いがく弁で装飾花とよばれるもので虫を誘うなどの働きをもっています。
ノリウツギという名前は樹皮で製紙用の糊(のり)を作ったことからつけられました。
芯が柔らかくて抜けやすいので、アイヌの人はこの木の枝を使ってキセルを作ったりしていたみたいです。
調べてみると樹木にも色々な使い方があって面白いですね!

 

 

 

shimasakuraganpi

 

シマサクラガンピ  じんちょうげ科  花期  7~8月

 

 

トロッコ道沿いに黄色い花が落ちてるな~と思って上を見てみると、わずかにシマサクラガンピが小さな花をつけていました!
四国、九州に分布している落葉低木で、標高500m辺りからの明るい林道脇や尾根筋などに生育しています。
サクラに似ている樹皮をしていて、とても丈夫です。
このガンピの仲間は樹皮の繊維が強いので、古くから和紙の原料として使用されてきた歴史があります。
なんでも奈良時代ぐらいから製造が始まっていんだとか!
ガンピで作った雁皮紙(がんぴし)は、光沢があって丈夫で虫害にも強い高級和紙とされているようで昔は重要文書や金札に使われていたようです。

 

 

 

yakushimaonikuwagata
今回見つけて一番興奮したのはこちら!
ヤクシマオニクワガタのメスが足元にいるのを偶然発見しました!
標高約600m~約1300mのヤクスギ帯に生息する屋久島の固有種。
幼虫はミヤコダラなどの大きな倒木の中で生活し、その木を食べて砕くことで木を土にかえす役目を果たしています。
女性のお客さんの手にのせて撮影させてもらったのですが、「オニ」という名前がついている割には小さくて可愛いやつです。
オスではなかったのが残念ですが、やっぱりカブトムシやクワガタを見つけると今でも興奮しますね~。
そのへんは子どもとあまり変わらないかもしれないです…(笑)
というわけで、最近トロッコ道で見つけた花や生き物を紹介させてもらいました。
毎回気づくものや見つけるものは違うので、次のツアーではまたどんな発見があるのか楽しみですね~。

 

 

青山直樹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8月下旬、淀川登山口周辺の様子です。

カテゴリー別 屋久島の森公開日時

DSC_5009

 

こんにちは!屋久島パーソナルエコツアーの青山です。
先日、仕事のついでに久しぶりに淀川登山口周辺を歩いてきました。
現在(8月25日)の屋久島の日の出の時間は5:51分。朝の6時ごろの淀川登山口はもうすっかり明るくなって、ヘッドライトも必要がないぐらいでした。
車の数はそれほど多くなく、お盆がすぎてこちらの登山口を利用される方も少し少なくなってきたのかな?という感じがしますね。
気温は約17~18℃程度で、シャツ1枚やと肌寒く感じるぐらい涼しかったです。
淀川登山口からの登山を考えている方は、tシャツの上に重ね着できるような薄手のシャツなどを用意されるといいかもしれないですね。

 

 

DSC_5008

 

登山をする前に、登山口で登山届に記入をされている方がおられました。
個人で登られる方(特に縦走など)は、登山届を記入して提出することをオススメします。
もしも…の時に救助の人が少しでも早く遭難者を発見するための大事な資料になりますからね。
用紙は島の空港や港、観光案内所などで無料配布しています。
登山届を提出した場合は、下山後に提出した場所か屋久島警察への下山報告を忘れないようにして下さいね。

 

 

 

 

DSC_5014

 

淀川登山口から約1時間ほど歩いた所の淀川小屋
淀川小屋に泊まった人に小屋の話を聞いてみましたが、宿泊者は6人程度だったようです。
縄文杉に一番近い高塚小屋も、2日前の夜(8月23日)は宿泊者が4人だったようなので、山小屋の混雑も落ち着いてきているのかもしれないですね。
とはいっても、夏休みはまだ続いていますし小屋が突然一杯になることも十分考えられます。
今回淀川登山口から歩いた時にすれ違った人たちは、みんな(日帰りの人を除いて)テントを持参していました。
みなさんも、山小屋に泊まれないことを考慮にいれてテントは準備するようにしてくださいね!

 

 

 

DSC_5016

 

 

淀川小屋近くに流れる淀川の清流も相変わらず綺麗でした~。
しかし…夏場の淀川小屋周辺は里と比べるととても涼しくて過ごしやすいです。
食糧を持ちこんで、ここに長期滞在してみたいぐらいです…(笑)
今年から始まった新ツアーの『淀川トレッキング』では、こちらの小屋までゆっくりと自然を見ながらトレッキングをします。
暑い夏場に、涼しい山で一日のんびりと過ごすのはとても気持ちいいと思いますよ~。

 

 

 

 

 

 

 

 

青山直樹

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オオヤマレンゲを求めて!石塚山へ行ってきました。

カテゴリー別 屋久島の森, 屋久島の花公開日時

こんにちは!屋久島パーソナルエコツアーの青山です。
先日、知り合いのガイドさんとお話していると、「石塚山にオオヤマレンゲっていう珍しい花が咲いてたよ~」という話になりました。
写真を見せてもらうと、確かに見たこともない花で屋久島では限られた所でしか咲いていないレアな植物であるとのこと。
写真だけでなく実物もこの目で見てみたい!と思い、7月のはじめに石塚山へ行ってみる事にしました!

DSC_4145

あまり島外の人には馴染みがないかもしれませんが、石塚山は屋久杉伐採基地であった石塚集落と屋久島の北東にある楠川集落の奥岳で、頂上へは屋久杉ランドから天文の森を抜けて奥へ進むと行く事ができる山です。
最近人気が出ている太忠岳も途中まで同じルートを通ることになるのですが、石塚山は一般的な登山道が解放されておらず、知っている人でないとルートが非常に分かりづらくて辿り着けないと思います。
行く人があまりいないためなのか、いつも静かでどこか神秘的な雰囲気を感じさせてくれる不思議な山です。

 

DSC_4108

ただ、人もあまり通らないために道はあまり整備されていません。
写真のような狭い岩の隙間をくぐり抜けたり、倒木をまたいだりなどかなりアスレチックな道になっています。
目印は所々についていますが、知らない人が踏み込むと道迷いなども起こす可能性が十分にある山なので、慣れてない人は必ずガイドや詳しい人と一緒に行くようにして下さいね。
僕も目印だけは見失わないように注意しながらゆっくりと進んで行きました。
しゃがんだり枝をかき分けて歩いているうちに、服はもうドロドロでしたね…(笑)

 

 

DSC_4113

お目当てのオオヤマレンゲの花を見逃さないように気をつけてはいたのですが、気づいたら石塚山の頂上へ到着してしまいました。
本来なら屋久島の奥岳を見渡せる絶景がここには広がっているはずなのですが、この日の天気予報は午後から雨…。
着いた瞬間は目の前がガスで真っ白な状態でした…。

 

 

DSC_4129

しかし、石塚山で一番好きな場所は頂上からの景色ではなくこちらの場所。
自然が作ったとは思えないような不思議な巨石の割れ目に鳥居があり、中には「イザナギノミコト」と「イザナミノミコト」が祀られています。
ここの雰囲気は本当に神々しくて、神様って本当にいるんだろうな…と思わせてくれるような空間になっています。
神様にお参りをしてゆっくりとした後、帰りもあるのでぼちぼち下山することに。
「オオヤマレンゲ見つからなかったな…」と思ってたんですが…。

 

DSC_4137

鳥居から少し歩いた所に咲いていました!オオヤマレンゲの花です。
周りを見ても、僕が見つけられたのはこのピンポイントの1カ所だけでした!
写真で見るのと実物で見るのはやっぱり違いますね~。
真っ白い花からは清楚で気品溢れるような様子を感じさせてくれます。

 

オオヤマレンゲはモクレン科の仲間で、北関東~屋久島まで標高1000~2000mの高地に生育しています。
花期は梅雨時期の6中旬~7月にかけてで、見ようと思うと梅雨の晴れ間を狙うか雨を覚悟する必要があります。
そのうえ、生育環境も尾根の筋の苔むした岩場に限られていて数も少ないので、本州でも見るのが難しい花のようです。
ちょっと諦めかけていましたが、帰りに無事オオヤマレンゲの花を見つけられてラッキーでした!

 

実はこの後に大雨が降ってきて、ビショビショな状態になってしまったんですが…それは、仕方ないということで…(笑)
普段行けないような山にも登れて、楽しいプライベート登山でした!

 

 

 

 

 

 

青山直樹

 

 

 

 

ヤクスギランドで森林浴

カテゴリー別 屋久島の森公開日時

DSC_3904

ちょうど仕事もなく、フリーな日が出来たので、ヤクスギランドへ散歩に行ってきました!
ヤクスギランドは標高約1000mに位置し、白谷雲水峡と同じく自然休養林として管理されています。
名前から少し避けてしまう人も多いのですが、屋久杉やモミ、ツガなどの巨木が生息し、太古から伝わる日本の森を堪能できるオススメの場所です!
梅雨ということもあってか人も少なく、静寂した森をゆっくりと歩くことができました。

DSC_3848

しとしとの雨が降ってましたが、まったく気にならなかったですね~。
むしろ、雨が降っていてくれたお陰で森全体が潤っていて、とても気持ちよく森林浴することが出来たように思います!
余裕があったので、森の様子や、咲いている花をじっくりと観察しながらブラブラと歩いていました。

DSC_3847

ヤクシマミヤマスミレ すみれ科 花期 5~7月

屋久島の固有変種である、ヤクシマミヤマスミレがあちこちに咲いていました。
屋久島の標高500m~1700m付近に生息しています。
鹿児島県の霧島山でも多く見かけるヒメミヤマスミレの矮小品種になります。
高さは2~3㎝ほどでとても小さく、おまけに葉っぱもハート型をしているとても可愛らしいすみれです。
以前から1度紹介したいな~と思いつつ、ついつい忘れてしまっていたので、この機会に紹介できてよかったです!

DSC_3857

タツナミソウ しそ科 花期 5~6月

こちらは、5月のブログでも紹介させてもらったタツナミソウです!
5月に紹介した時は白谷雲水峡に咲いていた花でしたが、ヤクスギランドでもちょうど群落をつくって咲いていました。
やはり何度見ても、独特な花の付き方に目を奪われてしまいますね~。

DSC_3873

フタリシズカ せんりょう科 花期 5~6月

ちょっと変わった花をつけていたのは、こちらのフタリシズカ。
がくも花弁もありませんが、真ん中からひょろっと出ているのが花(花穂)になります。
屋久島を分布の南限とする多年草です。
同じせんりょう科で、ヒトリシズカという植物もありますが、屋久島には生息していません。
花のつくりがまったく違うようなので、今度本土に帰ったらチェックしてみたいところです!

DSC_3877

と、そんな感じで植物をみつつ辺りの巨木もじっくりと観察しながら歩きます。
樹齢1000年はあろうかという名もなき屋久杉の巨木を下から見上げてみるとものすごい迫力です…!
枝っぷりが野性的で力強さに溢れているような印象を受けます。
森を歩いていると、ついつい下を向いてしまいがちになってしまいますが、たま~に上を見上げるとぜんぜん違う世界が広がっていて面白いですよ!

DSC_3883

ヤクスギランドの奥の天文の森と呼ばれるエリアにある、屋久杉の巨木にも会ってきました。
誰も人がこなかったので、その場でしばらく森の雰囲気を堪能…。
こういった場所ではただ深呼吸するだけでも、気持ちがいいですね!
結局、散歩といいながらも約5時間ほど森の中を歩いていました(笑)
ヤクスギランドは、ゆっくりと森林浴したい時には最高の場所です!
名前だけで判断せずに、ぜひ一度足を運んでみて下さいね~。

 

青山直樹

 

 

永田岳で迎えるご来光

カテゴリー別 屋久島の森, 公開日時

こんにちは。屋久島パーソナルエコツアーの青山です!
6月はじめのブログで2回に分けて、シャクナゲ登山の様子をご紹介させてもらいました。
シャクナゲの花は本当に綺麗で素晴らしかったのですが、他にも屋久島の山は色々と素晴らしい景色を見せてくれたんです!
そんな中でも、特に印象的だった2日目の朝、永田岳から見た景色を紹介します。

 

DSC_3439

この日は朝早くに永田岳山頂へ登り、そこでご来光を見ようと待ち構えていました。
日の出の瞬間は少し東の空に雲があったため見れませんでしたが、雲の隙間から朝日が差してきてだんだんと辺りが明るくなってくるのが手にとるように分かりました。
ここから、屋久島の山は次々に姿を変え、色んな光景を見せてくれます!

 

DSC_3440

ちょうど西の方向を見ると、永田の集落を確認することができました。
真ん中に見えている大きな川沿いに永田の町が広がっています。
「まだ、永田は少し暗そうやなぁ~」と考えながら、反対側を見てみると…。

 

DSC_3450

太陽が登ってきていて、いままさに宮之浦岳に日が差そうとしていました!
写真の右側に写っている山が屋久島(九州)最高峰の宮之浦岳です。
朝の光は力に溢れていて、昼間の光とはまったく違う雰囲気がありますね。
明りが増すたびにだんだんと賑やかになる鳥たちの囀りを聞きながら、じーっと日が昇っていくのを見つめていました…。

 

DSC_3453

そうしているうちに、宮之浦岳が完全に朝日で照らされました。
この永田岳から見る宮之浦岳の姿はすごく雄大なのですが、朝日で照らされている姿は雄大さに加えてさらに神々しさも感じさせてくれます!
こんな光景を目の当たりにすると、単純かもしれませんが、「すごい…!」という言葉しか出てきませんね…。

 

 

DSC_3456

そしてまたびっくりしたのが、こちらの写真。
朝日が登ってくるちょうど反対側をふと振り返ると、永田岳の影が綺麗な三角形を作っていました!
まるで富士山みたいですね!
実はこの時永田岳山頂には、僕ともう一人知り合いのガイドさんがいたのですが、この影を見て2人で「なんじゃこりゃ!すげー!!」と大騒ぎしてました(笑)
これも瞬間の出来事で、3分もしないうちに影は消えてしまいました。

 

DSC_3473

朝見た中で1番目を奪われたのはこの風景です。
山全体が神聖な空気に包まれていて、あまりにも綺麗でて言葉が出てこなかったです…。

やっぱり、こんな風景を見るとまた山に登ってみたい!と思えますね。
特に朝の山の空気感は別格で、何度経験しても感動します!
今回も、色々と素晴らしい景色を見せてくれた屋久島の自然、本当にありがとうございます!
これからも、屋久島の自然が見せてくれる様々な姿を紹介していきたいと思います!

 

青山直樹

 

 

シャクナゲの楽園へ!1泊2日プライベートシャクナゲ登山:後編

カテゴリー別 屋久島の森, 屋久島の花公開日時

前回のブログの、プライベートシャクナゲ登山の続きです!

DSC_3295

お昼ご飯を宮之浦岳で食べた後は、ついに今回の目標の永田岳へ!
ちなみにこちらの写真に写っているのが、宮之浦岳から見た永田岳です。
そのまま一直線に向かおうと思ったのですが、途中で出会った知り合いのガイドさんから「永田岳に行くなら、絶対に平石岩屋も行った方がいいよ~!」
というアドバイスをもらったので、ちょっとそちらのほうにも寄り道してきました。

 

 

DSC_3307

平石岩屋に行ってみると、たくさんのシャクナゲが出迎えてくれました!
平石岩屋のシャクナゲは屋久島では比較的早めに咲き始めます。
少し終わりかけている様子ではありましたが、それでも至る所にシャクナゲが咲いていました。

 

DSC_3312

「岩屋から下を望むとすごい…」という話を聞いていたので、行ってみると確かにすごかったです…!
白く写っているのは全てシャクナゲです。
シャクナゲを楽しみつつ、しばらく岩屋でお昼寝をして、体力をチャージしてから永田岳へ向かいました!

 

DSC_3333

シャクナゲと永田岳の山頂。
宮之浦岳の登山道と比べると、永田岳の登山道は人が圧倒的に少なかったです。
人がいない静かな登山道を、ゆっくりとシャクナゲや奥岳の絶景を眺めながら登っていきました。
そして永田岳山頂から、いよいよ楽しみにしていたローソク岩の方面へ!!
「どんな景色が待ってるんやろ?」とワクワクしながら行ってみると…。

 

DSC_3342

噂通りシャクナゲの楽園が広がっていました!!
写真では伝わりきらないのが口惜しいです…。
今までの場所とは、花のつき方や量が全然違いました!
それと山肌に、シャクナゲの花と一緒に赤や鮮やかな緑色をしているものが混ざっているのが分かりますか??

 

DSC_3541

その正体が、前回のブログで紹介したアセビの新芽と新葉になります。
特に真っ赤な新芽はまるで紅葉のようで綺麗でしたね~!
今回のシャクナゲ登山では、このアセビの新緑がシャクナゲの花とコントラストになって、いい仕事をしてくれました!

 

DSC_3354

ローソク岩展望台から望むローソク岩。
久しぶりに見ましたが、本当に不思議な形をした奇岩ですね…。
ついつい見とれてしまいます。

 
DSC_3366

展望台から永田岳山頂方面を望むとそこにもたくさんのシャクナゲが…。
白、ピンク、赤と様々な色の花が咲き乱れる様子はまるで桃源郷のようです。

 

 

DSC_3390

日が落ちてくるとまた辺りの景色が変わってきます。
写真では伝えきれないのが分かっているんですが、何回も同じ場所で写真を撮ってしまいます。

 

DSC_3414

そんな風にすごしているうちに、だんだんと日が暮れてきました。
また、この永田岳の頂上付近から見る夕焼けがなんともいえない色をしていたんですよね…。
あまりにも雄大な景色で言葉が出てこなかったです。
この後は今夜のお宿の鹿之沢小屋へ…。
一日中シャクナゲ漬けの最高の登山でした!

 
今回は、本当に大満足のプライベート登山になりました!
実は、この次の日も素晴らしい景色が色々と見れたのですが…かなり長くなりそうなので、また機会があれば紹介したいと思います!

 

 

青山直樹

 

 

 

 

 

 

1 / 3123