屋久島といえば縄文杉!というイメージが強いですが、
縄文杉があるから屋久島は世界自然遺産になったわけではありません。
屋久島が世界自然遺産になった理由は主に、
①急峻な山々が連なる島に、亜熱帯から冷温帯の植生が垂直分布している事
②日本固有の天然の杉の森が生息している事
③アジアでも最大級レベルの照葉樹林が残っている事
この3つです。
そして今回、屋久島ガイドがおすすめするトレッキングコースが
この世界自然遺産地域をゆっくり歩く
「贅沢な森の時間を満喫!淀川トレッキングツアー」です。

標高1300m付近にある淀川登山口。
ここから歩き始めます。
登山口から淀川まで約1.5キロ、通常1時間ぐらいのコースタイムですが、
当店がおすすめする淀川原生林トレッキングでは約2時間かけてトレッキングします。
屋久島の独特な自然をじっくり観察しながらのトレッキングです。

歩き始めてすぐにこのような屋久杉の巨木に出会えます。
樹齢2千年以上はありそうな屋久杉の巨木。
大きいですね~!!
ちなみに、この淀川トレッキングコースにある屋久杉には
名前がついていません。

モミ・ツガ・ヤクスギなどの巨木が生息する針葉樹の原始林。
太古から残る日本の森です。
屋久島の山間部では花崗岩の土壌で栄養素が少なく、また多量な雨が降り、日照時間が短い環境で生息しています。
ですので、このように樹木の上にもいろんな種類の苔がたくさん生息していけるんですね。

ツガの巨木に着生しているいろんな植物。
樹木の上で生息している苔たちがスポンジのようになっていて
樹の上でも十分に水分を得ることができるんですね。
このように、樹の上の水分で生きている植物のことを
着生植物と言います。
この着生植物が非常に多いというのが、
雨の多い屋久島の森の最大の特徴と言えます。

屋久島で「苔」というと白谷雲水峡が有名ですが、実は苔の種類が多いのはこちらの
淀川原生林コースなんです!
ミズゴケ、ムクムクゴケ、タカサゴサガリゴケ、ヒノキゴケ、ケチョウチンゴケ・・・・
いろいろ見分けられると楽しいですよ。
時間には十分余裕があるコースですので、
じっくり植物観察や写真撮影をするのも贅沢なひと時です。

そして、淀川に到着。
ここでお昼のお弁当を食べましょう!
ほとんどの登山者は、早朝5時30分ぐらいに歩き始め
宮之浦岳や黒味岳を目指しますが、
淀川原生林トレッキングのコースタイムですと
時間をずらすので、
ほとんど誰もいない静かな淀川を満喫できます。

ここで昼食をゆっくりとり、コーヒー(お茶)タイム。
贅沢な森の時間を満喫できる、
淀川トレッキングツアーです。
淀川トレッキングのコーススケジュール
8:30 | 宿 お迎え |
10:00 | 紀元杉 |
10:30 | 淀川登山口到着 |
トレッキングスタート | |
12:00 | 淀川到着〜お昼ごはん |
苔観察 | |
13:30 | 下山 |
15:00 | 淀川登山口到着 |
16:00 | 宿到着 |
約3分の動画です。
BGM Takashi&Akiko