屋久島の気温と服装

Clothing Guide 屋久島の気温と服装

屋久島の気温と服装|季節や標高でこんなに違う!

屋久島は南の島だから「一年中暖かい」と思っている方も多いかもしれません。
しかし実際は、標高によって気温がまったく異なります。
冬になると山間部では、なんと2メートル以上の雪が積もることもあります。

屋久島は、海辺の亜熱帯から山頂の冷温帯まで、まるで“沖縄から北海道までを1つの島に凝縮したような場所”。
そのため、登山や観光など、訪れる場所や目的に合わせて服装を変えることが大切です。

このページでは、季節ごとの気温とおすすめの服装をわかりやすくまとめています。
屋久島の自然を快適に楽しむために、ぜひ参考にして準備してくださいね。


屋久島の標高によっての気温

屋久島の月別気温(℃)
  1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
人里平均11.612.114.317.720.823.626.927.225.521.917.913.6
最高14.415.217.521.124.326.830.430.628.724.920.916.6
最低8.79.111.114.217.320.723.724.222.619.014.910.6
白谷(推定)
標高 600m
平均7.68.110.313.716.819.622.923.221.517.913.99.6
最高10.411.213.517.120.322.826.426.624.720.916.912.6
最低4.75.17.110.214.316.719.720.218.615.010.96.6
縄文杉(推定)
標高 1300m
平均3.64.16.39.712.815.618.919.217.513.99.95.6
最高6.47.29.513.716.318.822.422.620.716.912.98.6
最低0.71.13.18.29.312.715.716.216.611.06.92.6
宮之浦岳(推定)
標高 1936m
平均0.60.12.35.78.811.614.915.213.59.95.91.6
最高2.43.25.59.112.314.818.418.616.712.98.94.6
最低-4.7-3.1-1.12.25.38.711.712.210.67.72.9-2.6

屋久島小瀬田(気象庁のデータ) 年平均気温:19.4 ℃ 年降水量:4477.2 mm 統計期間:1981~2010

ポイント解説

  • **海辺の冬(1月〜2月)**は平均約12℃前後で、鹿児島とほぼ同じ。
  • **白谷雲水峡(600m)**では春でも肌寒く、薄手のダウンがあると安心。
  • **縄文杉エリア(1300m)**は夏でも20℃以下の日が多く、長袖必須。
  • **宮之浦岳山頂(1936m)**では真冬に氷点下を下回り、積雪・凍結も見られます。

◆屋久島の年間平均気温

屋久島の人里(海沿いの集落)の年間平均気温は 約19.4℃
南の島らしく比較的温暖ですが、山が高いため、標高が上がるほど気温がぐっと下がります。

人里の気温データをもとに各標高帯の平均気温を推定すると、次のようになります。

標高地点の例年間平均気温体感イメージ
0m人里(安房・宮之浦など)約19.4℃鹿児島・種子島と同じくらい
600m白谷雲水峡約15℃山口県くらいの気候
1300m縄文杉約11℃東北南部(宮城県)くらい
1936m宮之浦岳約7℃北海道・札幌と同じくらい

標高が 100m上がるごとに約0.6〜0.7℃ 気温が下がるため、
同じ屋久島でも「海辺は半袖」「山頂ではダウン」というように、服装の選び方が大きく変わります。

◆風の影響について

風の強さは、体感温度に大きく影響します。
一般的に風速1mで体感温度は約1℃下がるといわれています。

たとえば冬の宮之浦岳では、風速5mの風が吹くだけで体感温度は氷点下に。
さらに雨や雪で身体が濡れると、そこから一気に熱が奪われ、凍えるような寒さを感じます。

屋久島の山では、防寒着と防風対策は必須装備です。
とくに冬季や雨の日の登山では、レインウェアを兼ねた防風ジャケットがとても効果的です。

屋久島のベストシーズン

屋久島のベストシーズンは、訪れる場所の標高や目的によって変わります。
たとえば、海辺や滝めぐりを楽しむなら春〜秋、
白谷雲水峡や縄文杉など山のトレッキングを楽しむなら、気候が安定する春や秋が最適です。

詳しくは、こちらの記事で季節ごとの見どころや服装のポイントを紹介しています。
👉 屋久島のベストシーズンはこちら

屋久島の標高によっての服装

白谷雲水峡(標高600〜1000m)は、人里よりも年間を通して約4〜7℃気温が低いエリアです。
登山道の途中でも標高差による気温変化があるため、春や秋でも体が冷えることがあります。

屋久島では「標高100m上がるごとに約0.6〜0.7℃気温が下がる」と言われています。
そのため、山のツアーやトレッキングでは、薄手の防寒着やレインウェアを必ず携行しましょう。

夏(7月~9月)白谷雲水峡(600mから1000m)

◆夏の白谷雲水峡の服装 (25℃ぐらい)

夏の白谷雲水峡の平均気温は 20〜22℃前後
歩いていると汗ばむほどで、Tシャツ1枚でも十分暑く感じます。

ただし、日差しが強い場所もあるため、日除け対策として長袖のシャツと帽子を用意しましょう。

また、暑くても生足に半ズボンは危険です。
屋久島の地面は花崗岩の岩が多く、転倒するとカッターのように鋭い岩肌でケガをすることがあります。
必ず長ズボンまたはレギンスを着用し、肌を露出しない服装で歩くようにしてください。

春(3月~4月)  秋(10月~12月)

◆春と秋の白谷雲水峡の服装 (18℃ぐらい)

春と秋の白谷雲水峡の平均気温は 13〜18℃前後
日中は歩くと暖かく感じますが、朝夕は冷え込むこともあります。

特に 3月と11月は寒暖差が大きく、急に冷え込む日も少なくありません。
そのため、フリースや薄手のダウンジャケット、手袋などの防寒アイテムを必ず用意しておくと安心です。

冬(1月~2月)

◆冬の白谷雲水峡の気温と服装 

冬の白谷雲水峡は、平均気温が 5〜8℃前後
特に早朝は冷え込みが厳しく、体感温度が0℃近くになることもあります。

フリースや薄手のダウン、手袋は必需品です。
また、耳まで覆える暖かい帽子があると安心です。

風が強い日や冷え込みの厳しい朝は、レインウェアを上から重ねることで防風・防寒対策にもなります。
気温の変化に対応できるよう、重ね着を上手に活用しましょう。

まとめ|屋久島を快適に楽しむための服装ポイント

屋久島は、海辺から山頂までの標高差が約2,000mあり、標高によって気温が大きく変わります。
海辺では南国のような暖かさでも、山に登ると北海道並みに冷え込むことも。
同じ季節でも、行く場所によって必要な服装はまったく違います。

✅服装準備のポイント

  • 標高100m上がるごとに約0.6〜0.7℃気温が下がる
  • 春・秋は気温差が大きく、重ね着できる服装が便利
  • 夏でも半ズボンは危険。長ズボン・レギンスで肌を守る
  • 冬はフリース・薄手のダウン・手袋など防寒対策が必須
  • 雨や風の日は、レインウェアを上から着て防風・防寒に

自然豊かな屋久島では、天候の変化もまた魅力のひとつ。
しっかりとした装備を整えれば、どの季節でも快適に、そして安心して森歩きを楽しめます。

ガイド青木

季節ごとに屋久島の大自然を満喫できる「2日間でまるごと屋久島ツア」がおすすです。

ご不明な点はお気軽にお問合せください
お電話の場合
0997-46-3433
【受付】10:00~21:00
ウェブからの場合

屋久島パーソナルエコツアー