屋久島トレッキングツアーの魅力

屋久島は、森・海・川・滝・里が凝縮した南洋に浮かぶ山岳島です。
そして、亜熱帯から冷温帯までの植生が垂直分布している屋久島には様々な表情をした森を楽しむことができます。
屋久島トレッキングツアーに参加して、屋久島の大自然を満喫してください。
ガイド付きツアーのメリットとは?
屋久島ガイドと一緒に歩くトレッキングツアーをおすすめします。
屋久島の自然や植物、歴史、文化などを詳しく解説してくれますので、
より深く、屋久島の自然を楽しむことができます。
定番の縄文杉や白谷雲水峡だけじゃなく、
一人ではとても行くことができない屋久島の大自然を案内してくれます。
屋久島のベストシーズン
屋久島トレッキングツアーのオンシーズンは3月~11月になります。
12月~2月では標高(1300m)から山頂部では雪が降ります。
頂上付近では、多い日には2m近く降ることもありますので、
基本的には12月から2月はオフシーズンになります。
ただ、12月上旬は意外と晴れている日が多く、
白谷雲水峡や島周遊エコツアーなど、
屋久島トレッキングツアーを楽しめるコースはいろいろあります。
屋久島トレッキングツアーの装備

これは縄文杉1泊2日キャンプツアーの時にガイドが持って行く装備です。笑
日帰りでの縄文杉トレッキングで必ず持って行くもは、
- レインウエアー
- 登山靴
- ザック(30L)
- 朝と昼のお弁当
- タオル2枚
- 水筒(ペットボトル)
- 着替えのシャツ
- 帽子
- トレッキングポール(ストック)
- お菓子
- カメラ
- 救急用品
になります。
レインウエアーは上下しっかりした物が良い
よく見かける光景として、500円ぐらいの透明のレインウエアーだとびりびりに破けている状態を目にします。
やはり通気性がよく撥水性もあるゴアテックスのレインウエアーがベストですが
値段は結構します。(3万~5万円ぐらい)
最近ではいろんなスポーツメーカーが独自に開発しているレインウエアーもあり、
比較的安く売っています。
登山用品レンタルもあります
屋久島には登山用品レンタルをやっているお店がたくさんありますので、
これから登山用品をすべて揃えるとかなりな金額になりますので、
初心者はまずはレンタルでもいいのかなと思います。
今後も登山(トレッキング)をやりたい場合、まずは登山靴から揃えていきましょう。
登山靴 (トレッキングシューズ)

登山(トレッキング)をするときに最も重要な装備が登山靴(トレッキングシューズ)です。
屋久島のトレッキングコースは、岩場や木の根っこがむき出しの場所が多いため、しっかりとしたトレッキングシューズが必要です。また、グリップ力が強いものを選ぶと、足の滑りやすさを防ぐことができます。
長時間歩く縄文杉トレッキングコースでは足首がしっかりしている登山靴がおすすめです。
特に下りの時に根っこに引っかけて足をひねるケースが多いですが、
足首までしっかりしている登山靴の方が怪我をしにくいです。
一番いいのは、普段から履き慣れた自分の登山靴がベストです。
ただ何年も履いていない登山靴はソウルが良く剥がれますので注意が必要です。
古い登山靴をお持ちの方は必ずソウルをチェックしてください。
ザックについて
登山ザックは30Lぐらいの大きさであれば大丈夫です。
上部が上からかぶさっているタイプがおすすめです。
レインウエアーなど着たり脱いだりする時にその隙間に入れやすいので、
行動しやすいです。
雨対策はしっかりしましょう!
屋久島の雨をなめてはいけません。
スコールのような雨が長時間降る時もありますので、
雨対策はしっかりしておきましょう。
着替えやタオルなど濡らしたくない者は必ず
ビニール袋かジップシートに入れておきましょう。
また、ザックの中も大きなゴミ袋を入れて、2重にしておくといいです。
そしてさらに、しかっりしたザックカバーを付けるといいですね。
屋久島トレッキングツアーの注意点

屋久島トレッキング時の気温と服装

縄文杉トレッキング(登山)コースは標高600mから1300mを歩きます。
基本的に標高が100m上がると気温が約0.7℃ぐらい下がりますので、
縄文杉付近の気温は人里と比べると、約9℃ぐらい低いです。
屋久島の人里の気温と縄文杉の気温
3月~4月 | 人里 18℃~20℃ぐらい→縄文杉 9℃~11度ぐらい |
---|---|
5月~6月 | 人里 20℃~25℃ぐらい→縄文杉 11℃~16度ぐらい |
7月~9月 | 人里 30℃~33℃ぐらい→縄文杉 21℃~24度ぐらい |
10月~11月 | 人里 18℃~22℃ぐらい→縄文杉 9℃~11度ぐらい |
12月~2月 | 人里 7℃~15℃ぐらい→縄文杉 0℃~6℃度ぐらい |
縄文杉トレッキングは距離が長く、時間がかかりますので、
速乾性のあるTシャツがいいです。
夏の時期はかなり汗をかきますので、Tシャツの着替えがあるといいです。
トレッキングパンツは伸びチジミする素材がいいです。
春や秋のシーズンは、
歩いているときは暑くても休憩すると寒くなってきますので、
(汗をかいていると冷えやすい)
長袖のシャツがあるといいです。
大雨警報になった場合どうしたらいいの?
大雨注意報の場合はガイドが天気図を見ての判断になりますが、
縄文杉トレッキングコースの場合、
距離が長く10時間以上も歩くため、あまり無理をしていかない方がよいです。
雨が多い屋久島では、防水性のあるジャケット・パンツがあると安心です。
特に、宮之浦岳など山頂部分は、霧や雨が降ることが多く、濡れたままの服装は寒さや体調不良の原因になります。
大雨警報になってしまった場合、
警報が解除されるまで宿で待機という事になります。
警報がその日のうちに解除された場合は、
大川の滝や千尋の滝が大泊力になりますので
屋久島ガイドの方と相談して決めるといいです。
縄文杉まではかなりハードコースです。
往復約22キロと言っても、平坦な道を歩くわけではありません。
トロッコ道は約8キロ、そして標高差約400mの山道を約3キロ歩きます。
そして同じコースを日帰りで往復しますので、 ただひたすら歩くだけでも10時間はゆうにかかってしまいます。 まるでハーフマラソンのような感じになり、体力とスピードが必要になります。
団体で行く日帰り縄文杉ツアーですと、いろんな方たちと歩きます。
往復22キロのコースを10時間以内に歩けるスピードでガイドは歩きますので、
そのペースについて来れないお客様はガイドの判断により(安全確保のため) 途中でリタイヤを告げられる事もありますので、十分にご注意ください。
事前の準備はまず体力をつける事
とにかく縄文杉トレッキングコースを1日で往復する場合、
体力が必要です!
山道も入れて往復22キロで所要時間10時間以上のトレッキングコースになりますので、
縄文杉に行く前に、平坦な道でもいいので一度歩いてみることをおすすめいたします。
歩いてみて余裕がない方はやはり、やめたほうがいいですね。
ただただしんどい1日になり屋久島の自然を満喫することができないです。
目標を持って今から毎日、歩くようにする
縄文杉を一度は見てみたい!という目標を持って、今から毎日30分以上歩くようにしましょう。 できましたら登り(下り)坂の歩く練習をするといいです。
足の筋肉はすぐに衰えますので、毎日毎日の積み重ねが重要になります。
体重は減らした方がいい
体重を5キロほどでも減らすとだいぶ楽になります。
縄文杉トレッキングの途中でリタイヤされる方は、やはり体重が重い感じの方が多いです。
腹が出ている方は(人の事あまり言えませんが。。)
腰に鉛をぶら下げて歩いているようなものなので、膝などに与える負担が大きく体力を消耗しやすいです。
食事制限と毎日のウオークで、まずは5キロのダイエットを目指しましょう!!
特に太ももの筋肉を鍛えましょう!
スクワットを1日15回を3セットをしてみましょう!
できる限りゆっくりスクワットをしてみてください。
特に上り坂を歩く場合、太ももの筋肉を使いますので、
太ももの筋肉をつけておくとかなり楽に登れます。
屋久島の定番!縄文杉までの道のり
屋久島トレッキングツアーの定番でもある、縄文杉ツアーに参加する場合、
前日には屋久島に到着してください。
屋久島の安房という地区にある屋久杉自然館からシャトルバスに乗って荒川登山口まで行きます。
ガイドがお客様の宿にお迎えに行き、バス停まで送迎いたします。
(荒川登山口まではレンタカーなど一般車両で行くことができません。
タクシーかシャトルバスでしか行けません。)
屋久杉自然館のバス停にチケット売り場があり、往復1,400円で販売しています。
ホテルや観光協会の案内所でもバスチケットは販売していますので、
事前に購入しておいた方が何かとバタバタせずにいいかと思います。
また、入山協力金を日帰りの場合一人1,000円、1泊2日の場合2,000円の協力金が求められますが、これはあくまで募金になりますので、任意でお決めください。
荒川登山バスの時刻表
屋久杉自然館~荒川登山口まではシャトルバスでおよそ35分かかります。
コロナ渦の影響や季節により観光客が少ない場合は減便になったり、人数が多い場合は増便になりますので、最終確認をしておいた方が良いです。
屋久杉自然館→荒川登山口
早朝5:00が始発で、次の便が5:40 (ハイシーズンは増便になります)
荒川登山口→屋久杉自然館
15:00 16:00 17:00 17:45
最終便に乗れない場合は、荒川登山口で携帯電話の電波が入りますので、
タクシーをチャーターすることができます。
荒川登山口から縄文杉までの距離と時間
荒川登山口から縄文杉までは往復で22キロ、所要時間は約10時間かかります。
最初にトロッコ道を約8キロ、山道が3キロで片道11キロのトレッキングコースです。
荒川登山口が標高600mで縄文杉の標高が1300mになります。
荒川登山口の休憩所
荒川登山口で朝食のお弁当を食べて、トイレに行って、準備体操をして、
朝6時30分頃に出発します。
トロッコ道を約8キロ歩きます
はじめにトロッコ道を約8キロ歩きます。
線路の外側の枕木が滑りますので、なるべく真ん中を歩くようにしてください。
荒川登山口が標高600mで、トロッコ道終点が標高900m。
標高差300mを約8キロかけて歩いて行きます。(所要時間 約2時間30分)
小杉谷の跡地
荒川登山口から50分ほど歩くと小杉谷に到着します。
大正12年からトロッコ道が作られ、
昭和45年まで屋久杉伐採のための大きな集落がありました。
小杉谷小・中学校の跡地
小杉谷集落は1923年(大正12年)
木材搬出のため森林軌道が建設され国有林経営の前進基地として誕生しました。
最盛期の1960年(昭和35年)には133世帯540人の大きな集落で、
郵便局や床屋、商店などもあり、小、中学校の児童数は108人を数えました。
屋久杉と共に
自然保護運動の高まりもあり、
1970(昭和45)年、
小杉谷製品事業所の閉鎖と共に半世紀にわたる歴史を閉じました。
トロッコは今も使っています。
トロッコ道は屋久島森林管理署が現在、管理をしています。
もともとは屋久杉の巨木を運ぶために作られた線路ですが、
現在は、トイレの排出物の運搬や登山者が怪我をした時に救急で使用したりしています。
トロッコ道終点
ここがトロッコ道を約8キロ歩いた終点です。標高900m付近になります。
ここからいよいよ本番で、本格的な山道を約3km登ります。
縄文杉は標高1300m付近になりますので、ここから約400mの標高差を上ります。
縄文杉までのトイレ事情
トロッコ道終点にあるトイレ。
山道に入ると携帯トイレブースしかありませんので、
なるばく、ここで済ませるようにしましょう。
このトイレは、おしっこをトイレ内で洗浄して水洗として再利用しているトイレです。
荒川登山口からトロッコ道終点までに3か所あります。
トロッコ道は約8キロありますが、
ちょうど半分ぐらいのところにバイオトイレが設置されています。
大株歩道では携帯トイレを使用する
大株歩道から縄文杉までの登山道にはトレイがありませんので、
必ず携帯トイレを用意してください。
登山道沿いに数か所、携帯トイレのテントが張ってあります。
用を済ませたら自分で持って帰ります。
荒川登山口に回収ボックスがありますのそこに捨ててください。
ウイルソン株
ウイルソン株 胸高周囲13.8m
大株歩道入り口から約30分歩いたところにウイルソン株があります。
1586年、豊臣秀吉が京都の方広寺に大仏殿を建立するために伐採されたといわれていますが、樹齢3千年を超える屋久杉の巨木を当時どいうやって運んだのか?
という疑問が大きくあり、やはり山である程度、製材してから運んだのではないかと、
私達、屋久島ガイドは考えています。
大正3年、アメリカの植物学者ウイルソン博士が屋久島に来島した記念で名づけられた切り株です。
ウイルソン博士は日本の針葉樹の森はじめて世界に紹介した方です。
ハートの形をした切り株の中
推定樹齢3千年の屋久杉の切り株。
中に入るとその大きさに驚きます。
ある角度から撮るときれいなハート型になるウイルソン株が人気です。
推定樹齢3千年の大王杉
樹の周囲を図る時は山側から垂直に1.3mのところで図っています。
太いところを図るともっと周囲はあるのですがみんな平均して1.3mのところで図っているので、胸高周囲といいます。
縄文杉到着
標高1300m付近に生息している縄文杉です
この圧倒的な存在感はすごいですね。
日帰りで縄文杉を往復する方は、13時までに下山するようにしてください。
片道11キロありますので、
遅くても13時半までに縄文杉にたどり着けない場合、
無理せずに引き返した方がいいです。
縄文杉トレッキングキャンプがおすすめです。
日帰りで行く縄文杉トレッキングの場合、
往復22キロで10時間以上歩くかなりハードなコースになりますが、
縄文杉キャンプツアーですと、
縄文杉から10分ぐらい歩いたところにある高塚小屋に1泊しますので、
1日に歩く距離が半分になります。
時間的に余裕があり、休憩も多く取ることができ、縄文杉以外の樹木や植物などをゆっくり観察しながら屋久島の大自然を満喫することができます。
縄文杉以外にも屋久杉の巨木が見られる
縄文杉キャンプツアーですと、初日のコースとは違う「屋久杉の巨木コース」を歩きます。
縄文杉以外にも名も無き屋久杉の巨木が数本見ることができるトレッキングコースになります。日帰り縄文杉トレッキングですと、このコースには時間的いくのが難しく、
山で1泊キャンプをすると、時間的にも余裕があり屋久島の大自然を満喫することができます。
白谷雲水峡トレッキングツアー
白谷雲水峡トレッキングツアーに参加されたFさん二人。
苔むす森で有名な白谷雲水峡トレッキングツアーは、
一日かけてゆっくり森林浴をしながら歩くのがおすすめです。
森の中に流れる沢にはマイナスイオンがたっぷりで、深呼吸をすると脳がスッキリします。
私たち屋久島ガイドも必ずおすすめしている森です。
白谷雲水峡トレッキングツアーのスケジュール
- 宿 6:30 お迎え→白谷雲水峡駐車場到着 7:30→森の中で朝食→白谷小屋到着 10:00→
- 苔むす森到着10:20→辻峠到着11:00→太鼓岩到着11:30頃→
- 白谷小屋到着 12:30~昼食~
- 原生林コース→白谷広場下山15:00
マイナスイオンたっぷりの沢で休憩しよう!
白谷雲水峡の苔むした森にはいくつもの沢が流れています。
沢のせせらぎを聞きながら、
マイナスイオンたっぷりの沢でコーヒーでも淹れて
ゆっくりするのがおすすめです。
ちょっと贅沢な森の時間を楽しみましょう。
太鼓岩からの景色が絶景です!
天気が良ければ是非行って欲しいのがこの太鼓岩(標高1030m)です。
屋久島の最高峰、宮之浦岳をはじめ、洋上アルプスの屋久島を堪能できます。
淀川トレッキングツアー
屋久杉・モミ・ツガなどの針葉樹の原生林を歩くトレッキングコースです。
標高1300m付近にある淀川登山口から淀川小屋までは通常1時間ぐらいのトレッキングになりますが、屋久島の固有植物などを観察しながらゆっくり歩くトレッキングコースになります。
森の中でゆっくり森林浴をしたい方におすすめの屋久島トレッキングツアーです。
淀川トレッキングツアーのコーススケジュール
- 宿 8:30 お迎え→紀元杉到着 10:00→淀川登山口到着 10:30→
- トレッキング出発→淀川小屋到着12:00→苔観察→淀川のほとりで昼食~
- 針葉樹の原生林コース→淀川登山口下山15:00
世界自然遺産地域にある、針葉樹の原生林を歩きます。
淀川トレッキングツアー
屋久島では標高1300m付近になると屋久杉・モミ・ツガなどの針葉樹の巨木の森になります。樹齢数千年の名も無き屋久杉が林立している森です。
また、屋久島のおよそ23%しかない世界自然遺産地域の森を体感できるガイドツアーになります。
片道1.5キロのトレッキングコースで距離は短いですが、根っこがかなり露出している登山道になりますので、足元には十分注意をして歩いてください。
苔の種類が多い
日本国内に約1600種もの苔が生息していますが、その中で屋久島には約650種もの苔が生息しています。まさに苔の宝庫といった島です。
苔マニアにはたまらないトレッキングコースになります。
苔が好きな方は是非、ルーペを持参して直接見てみると面白いです。
鏡のような淀川のほとりでお弁当タイムが贅沢です。
淀川のほとりでお弁当タイムです!
鏡のような透きとおった水がゆったりと流れ、
川のせせらぎを聞きながらの森林浴が気持ちいいです。
森に流れる贅沢な時間を満喫できます。
照葉樹林トレッキングツアー
照葉樹林の特徴は、優先種がなく多種多様な樹種で構成されいる森です。
カシやシイの木のどんぐり系の樹木が多い森です、
ヤクザルやヤク鹿も一年中餌がある豊かな森です。
現地プロガイドが案内する、
ジャングルの森の中をトレッキングするツアーになります。
照葉樹林トレッキングツアーのコーススケジュール
- 宿 8:30 お迎え→いなか浜到着 9:00→西部林道到着 10:00→
- トレッキング出発→ガジュマルの巨木到着12:00→森の中で昼食~
- 照葉樹林の森を散策→登山口下山14:00→宿到着 16時
亜熱帯植物が多く生息している照葉樹林へ
アコウの巨木とオオタニワタリ。
アコウの木は締め殺し木でも有名です。
ダラーンと垂れている気根が他の木に絡み、締め殺します。。
またヤクザルとアコウの実の関係など、屋久島ガイドの詳しく説明してくれます。
野生のヤクザルとヤクシカを観察できる
ヤクシマザル
二ホンザルの亜種です。
全体に毛が長く、小柄な猿です。
手が黒く、特に赤ちゃんザルが黒いのが特徴です。
ガイドの指示に従ってびっくりさせないようにゆっくり観察してください。
ヤクシマシカ。
日本の鹿の種類の中では一番小さい種類になります。
ジャングルの中を歩いていると必ずといっていいほど会うことができます。
驚かさないようにゆっくり観察するといいです。
ガジュマルに着生しているオオタニワタリ
ガジュマルに着生しているオオタニワタリ。
葉を大きく広げているのは、樹上から落ちてくる葉を自分のところでたくさん受け取り、
腐葉土に変えている為。
ですので、岩の上とか大きなガジュマルの上でも、十分に着生して生きて行けるんですね!野生植物の不思議を
屋久島を知り尽くした当店のガイドが詳しく解説いたします。
屋久島は花崗岩の巨石の島
屋久島は花崗岩の隆起によってできた島です。
今から約6600万年前~6300万年前、
今の屋久島のあたりはアジア大陸の沿岸の海底であったようで、
大陸から流れこんできた土砂が堆積してできた堆積層(黒っぽい岩)が、
今の屋久島の北西部を除く海岸部で見られます。
そして、
およそ1400万年前に
花崗岩が隆起し堆積層を押し上げ誕生したのが今の屋久島になります。
黒潮の影響で暖かい
西の海には口永良部島がよく見えます。
たまに
イルカの群れが泳いでいるのを見かけることもあります。
日本の亜熱帯の植生の北限になる屋久島。
真冬でも黒潮の海水温度が20度ぐらいあります。
その暖かい海流が屋久島にぶち当たるため、
屋久島は暖かいんですね!
宮之浦岳トレッキングキャンプツアー
宮之浦岳(1,936m)
宮之浦岳は日本百名山最南端の山で九州最高峰の山でもあります。
屋久島トレッキングツアーでは一番難易度が高いトレッキングコースになります。
十分に体力がある方限定の本格的な登山になります。
宮之浦岳と黒味岳1泊2日キャンプのコーススケジュール
- 1日目 宿 5:30 出発 →淀川登山口出発 7:00→淀川小屋到着 8:00→花の江河到着 9:30
→投げ石平到着 10:30→宮之浦岳登頂 12:30→昼食→花に江河到着 14:30→
石塚小屋到着 (16:00~16:30) - 2日目 石塚小屋で朝食をして7:00出発→花の江河到着8:30→黒味岳登頂 9:30
→下山→淀川小屋到着 12:00→昼食→淀川登山口下山 15:00頃
※ 天候により2日目に宮之浦岳を目指すこともあります。
当日の天候判断は屋久島ガイドが判断いたします。
日本最南端の高層湿原、花の江河
淀川登山口から宮之浦岳までの行程でちょうど中間地点になるのがこの花の江河です。
日本最南端の高層湿原で屋久島にあるいくつもの登山道が交わるところでもあります。
屋久島の山の神様でもある、
「一品法寿大権現」の祠があり、登山の安全祈願をします。
2日目は黒味岳も登頂できます!
2日目、
黒味岳分岐で荷物を置いて登頂するのがおすすです。
登山の途中にロープ場がありますのでゆっくり注意しながらの登山になります。
黒味岳頂上からの景色が絶景です。
黒味岳頂上の絶景がおすすめです。
左から永田岳、宮之浦岳、翁岳と屋久島の山頂がすべて眺望できます。
洋上アルプスと言われる屋久島を堪能してください。
体力に自信がない方は宮之浦岳までの半分ぐらいのところにある
黒味岳(1,831m)登山がおすすめです。
黒味岳でも十分に屋久島の自然を満喫できます。
屋久島トレッキングツアーの料金について
いろんな人たちが一緒に行くツアーと貸切プライベートツアーがあって、料金も違うので自分にあったツアー会社を選ぶといいよ。
縄文杉を目指して今から太ももの筋肉をきたえるかな。
まとめ
屋久島は海岸線沿いから亜熱帯植物が多く生息している照葉樹林が広がっています。
標高600m付近からは屋久杉、ツガ、モミ、といった針葉樹が分布し始め、
標高1300m付近から縄文杉などの巨木の森になります。
そして標高1700m付近から森林限界になり、頂上の宮之浦岳(1936m)まで、
ヤクザサ、ヤクシマシャクナゲなどの高山植物が分布しています。
沖縄から北海道までの、日本列島の植生を凝縮した島なんです。
急峻な山と、暖かい黒潮の影響で、
山間部では年間雨量が8000mから10000mにもなる「水の循環の島」。
その影響で、
森・川・滝・海と凝縮した南洋に浮かぶ山岳島が屋久島です。
そんな多様な地形、多様な植生を楽しめるのが、
現地ガイドが案内する、屋久島トレッキングツアーになります。
ぜひ、縄文杉だけじゃなく、
屋久島の魅力を、屋久島トレッキングツアーに参加して
屋久島の大自然を満喫してください。